ひな祭りって何
先日宿泊した片田舎のホテル。
ホテルのフロントからほど近い部屋には、ひな人形がズラリと飾られており、そろそろ3月3日だなーと季節を感じました。本日はまさに3月3日なので、フと思い出してその時に撮影した写真にピンときました。
私には1歳違いの姉がおり、昔は3月3日のひな祭りといえば女子定番の祭りごとだった気がします。ところが今はその影はすっかり薄くなりました。不二家のひな祭りケーキも見る機会が減りましたし、ひなあられだって昔ほど見かけなくなりました。淋しいですね・・・
そして、家庭では1年に1回のひな人形お披露目の機会さえも無くなりました。今は女の子がいる家庭でさえ、ひな人形を持っている家族が少ないかもしれません。あと数年もすれば「ひな祭りって何?」って聞く子供さえ普通になるかもしれません。
まあ、昔とは住宅事情が変わりましたし、何十万円もするひな人形を飾ったり、巨大な鯉のぼりを屋根より高くなびかせたりすることは無意味なことに感じるかもしれません。昔ながらの日本の風習って情緒を感じるものばかりでステキなんですけどね・・・わたしがこのような感性を持っていること自体、ギリギリ良い時代を経験していると思います。
そして、宿泊した旅館でもうひとつ錯覚をしたのがこれ↓
実際にこの電話を使う機会があり、手に取ったのですが、一瞬戸惑いました。「あれっ?どうやるんだっけ?」と。つい最近までこの電話だったのに、使い方に戸惑うなんて何てこと・・・
そう考えると、アナログ時代を経験し、デジタル革命が起きた現代2000年代以降も経験していることは、長い歴史の中で時代の変わり目を股にかけて両方の素晴らしさを体験出来ているということ。
今は今で便利で良い時代になったし、昔は昔で不便だったけど風流な時代だったな~と感じます。それこそ今の30代以降の人は昭和、平成、令和の激動の時代を生き抜いてきたのですから。
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