2020-11-10

削ぎ落しの選択

人生100年時代とは言え、あまり内容の無い人生なら100年生きていても何の意味もありません。正直そこまで長生きをするのは気が引けますし、私は10代の頃にメチャクチャ中身のある人生を40年くらい送れば十分だと考えていました。もちろん、40歳になった時にまだ何も達成していなかったので、その考えはゴミ箱へ葬りましたが・・・

2018年に厚生労働省が発表した資料によると、日本人男性の平均寿命は80.21歳、健康寿命は71.19歳となっており、男性平均71歳以降の9年間はベットの上で過ごしたり、介護を受けながら過ごすようです。さらに女性の平均寿命は86.61歳、健康寿命は74.21歳とのことで死ぬまで自立して生きていられる人はわずか。

死ぬ直前まで好きなことをやって、経済的にも自由なら100年生きていても幸せでしょうし、それを目指すべきです。自分自身もそんな考えにシフトしつつありますが、明日のことは誰にもわかりません。

人は皆、人生の折り返し地点(40代くらい?)に差し掛かると、残りの人生プランをどう生きるか考え始める人は多いでしょう。私はラッキーなことに幼少期に1度、10代に1度の計2回にわたり「死」と直面する機会があり、真剣に「死」について向き合いました。人生最後のビックイベントが「死」ですから、その時に思ったのは自分がこの世から消える時は格好よく逝こうということ。「格好よく」死ぬためには、それまでの人生を無駄なく生きることが必要。今、この瞬間に対してまともに生きている必要がある。

とは言え、これまでを振り返った時に自分が歩んで来た道をたどると無駄だらけ。素晴らしい家庭に恵まれたことや音楽を通じて得た体験など、良いことも沢山ありましたが、折り返し地点までの私の生涯は無駄の連続でした。

スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業生に残した演説のように、自分の人生の点と点がいつか結ばれれば結果OKでしょうが、本当にただの無駄で終わる可能性だってある。無いと信じたいが、ある。その無駄が面白かったりはしますが・・・

何が言いたいかというと、40歳を過ぎたらどれだけ無駄な時間を削ぎ落して、やるべきことだけに目を向けられるか?ということ。無駄な時間を過ごさない事。人生はあなたが考えているほど有効期限は長くはない。

死を間近に迎えた人の多くが「もっと自分らしく生きれば良かった」と後悔を残す。やりたいことをやる勇気ではなく、やりたくないことをやらない勇気が必要。即答できないこと、直感的に迷いが生じていることはやりたくないという証。やりたくない依頼は引き受けない。会いたくない人には会わない。行きたくないところには行かない。折り返し地点を過ぎたら、どんどん削ぎ落してシャープな人生設計を実現化する。そうやってやるべきことだけに目を向けられれば最高です。

誰もが日々責任を負って生きている中で、常識のある普通の人がこれを聞いたらクレイジーに聞こえると思いますが、自分にとってはマジ。残りの人生を豊かにするために、私はいつもやりたくないことをやらない削ぎ落しの選択を迫られていると感じて生きています。

↑美味しいお酒を飲む、これは無駄ではない「やるべきこと」なので削ぎ落しません。


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