サウナの意味
先日、大好きなサウナ施設へ行った時のこと。
そこでは熱波師と呼ばれる方がロウリュウ(サウナストーンにアロマ水をかけて、その蒸気の熱風を楽しむこと)をしながらバスタオルで熱波を一人一人に仰いでくれます。
そのロウリュウをする前に説明がありました。サウナ部屋は10名ほどの男女が参加しており、彼の話を聞くことに。
説明の中に「マインドフルネス」の話が出てきて「そんなもの知ってるよ~」と思いつつも、なるほどと感じたことがあった。彼の説明によると
マインドフルネスと瞑想と勘違いしている人が多いですが、瞑想とは違う。マインドフルネスとは今、自分の目の前にあることに集中すること。そのために使うのが瞑想です。
とのこと。
現代の私たちは常にマルチタスク状態。仕事をしている時も、家族や大切な人と過ごしている時も、常に2つ以上のことをやりながら時間を過ごしている。ご飯を食べながらテレビを見たり、家族と団らんを過ごしながらラインやメールのやり取りをしたり・・・
ご飯を食べている時は、そのご飯を味わって食べるべきだし、テレビを見るなら集中してテレビを見るべき。
もしかするとマルチタスクじゃない唯一の時間は寝ている時くらいかもしれない。
話は戻り、サウナの熱波師がマインドフルネスの説明をした後に「では、この時間を楽しんでください」と言ってロウリュウが始まった。
そして、アロマの蒸気が蒸発してきたところで、その蒸気をお客さんの一人一人に精一杯の愛をもってタオルでバサバサと仰ぐ。
私は目を閉じて彼から送られてくる爽やかな香りで満たされた熱波を体で受け止めた。なんて気持ちいいんだろう・・・
この作業を4回繰り返し、終わったころは汗で額から背中、足の指までグシャグシャ状態。大量の発汗が最高に心地よい。
その後は屋外に出て外気を浴び、風を感じながら真っ青な空を見ていた。
そう「整う」ってやつだ。これだからサウナはやめられない。
普段の生活のマルチタスクから解放される意味でも、サウナで過ごすひと時には重要な意味があるってことをあらためて感じた出来事。
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