2020-11-08

自分に気づく心理学

自分に気づく心理学
加藤諦三 PHP研究所

地方へ車で出張へ向かう際は、いつも車内でオーディオブックを聞きながら旅に出ます。昔は音楽をガンガンに鳴らしてドライブを楽しんだものですが、今は学びの時間にあてています。

先日も朝5時から地方へ車を走らせていました。何気なく聞き始めた加藤諦三(かとうたいぞう)作「自分に気づく心理学」というオーディオブック。度肝を抜く内容で、自分に向かって言われているようで聞いているのがキツくなるほど心に容赦なく刺さる言葉の数々。自分の現実として受け入れるほどに苦しく、時に吐き気さえ感じる。そんな内容の一部を紹介しましょう。

まず初めに人間には食欲や性欲と同様に「甘えの欲求」という自然な欲求を誰もが持って生まれてきます。幼少期に親から甘えの欲求を十分に満たされた子供は、大人になるまでに自身のアイデンティティーを確立することができている。

逆に幼少期に「甘えの欲求」が満たされずに育った子供は、例え30歳になっても60歳になっても自分のアイデンティティーは揺らいだまま。自分を認めてもらえなかった代償はでかい。

例えば親から好かれようとして良い子に努めようと自分の気持ちを抑制したり、親にわがままを言えずに我慢をしながら、しかも自分でそれを我慢していることさえ押し殺して大人になってしまった人。

甘えの欲求が満たされないまま大人になり、他人に甘えることができず、良い人に努めることで自分の評価を上げようとする。自尊心が低く、いくら頑張っても自分を認めることができない。

この現象はまさに私が過去に抱えていた問題であり、自分をだまし続けることにエネルギーを使い、疲れ果てていた時期と重なる。本当は甘えたいのに、人に頼りたいのに、自分の甘えたいという幼児性を隠すことに必死で責任感を持っているふりをしていた時期。

あることを境に、今は大分マシになりましたが、その気持ちを開放するには自分は幼少期に甘えられる人がいなかった事実を受け止めること。自分の幼児性を認めて(いい歳コイてますが・・・)今からでも自分自身を改善することをあきらめないこと。自分が自分のよき理解者になり自分に優しくしてあげる。そして許してやること、これに尽きるかと思います。

「人にやさしく、自分に厳しく」と言いますが、正しくは「人にやさしく、自分にもやさしく」です。一日の終わりに「お前、今日もよくやったな」と、自分をほめてあげることを忘れずに!


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