言葉は宇宙の音
新約聖書のヨハネによる福音書第1章第1節で誰でも聞いたことのある有名なフレーズがあります
初めに御言葉があった。御言葉は神と共にあった。言葉は神であった
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.
この文面を解釈すると「すべての根源的原理は、神の御言葉(みことば)である。」ということ。つまり宇宙全体は言葉で表され、言葉で成り立っている。
これと同じように人間の思考も言葉によって形成され、言葉によって人格が決定づけられると言い切れます。
だから私たちが日ごろから発する言葉(男性は1日に発する単語数は平均7,000語、女性の場合は平均20,000語)に気を付けることで、思うような人生を描ける。汚い言葉を使っていれば、それに見合った人間に。丁寧でやさしい言葉を使っていれば、それにふさわしい人間になるということ。
言葉の持つ強力なパワーによって、自分自身に革命を起こすことだってできますし、何を隠そう私自身がそれによって超ネガティブ人間から別の人間になりました。だから日頃使う言葉は気を付けなければならないし、そういった言葉を使っている人に近づかないようにすることは、人付き合いの面からも人間性を見分けるポイントではないでしょうか?
ちなみに、インディアンやアイヌ民族は文字を持たない(必要としない)ことで知られ、彼らの歴史は口頭伝承や絵によって引き継がれたとされています。文字を持たないことによって彼らの歴史には未知の部分が多いですが、ひとつだけ間違いなく言えることは、言葉こそが文化を伝承する唯一の手段であり生命そのものであったということ。
言葉、つまりそれはただの母音と子音の「音の組み合わせ」に過ぎないかもしれないが、その昔ヨーロッパの開拓者がアフリカ人を奴隷に連れて来た時に持っていたドラムを奪い取った。それはアフリカの人々がドラムを通じて会話をしていたという衝撃的な事実に気付いたから。彼らのドラムは言語以上に強力な原動力となり、奮い立った脅威的な心を恐れたマスターが、奴隷たちの叩く太鼓の手を止めさせた。
そう考えると「音の組み合わせ」に過ぎない「音」として発信される言葉、それに音色を付けた「音楽」こそは人類の言語を超越した最高級のランゲージ。音楽で泣かされ、音楽で癒され、音楽で勇気づけられ、音楽で政治が変わることもある。音楽こそが音(御言葉)を巧みに操り感情を掻き立てる宇宙からの創造物。
DJとして、その一言を伝えたいために、今日は前置きを長めにブログを綴りました(笑)
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