魚はそこにいる
先日近くの海浜公園へ行った時のこと。
私はその日は脳の休暇日にしたく、携帯の電源をオフにしてパソコンやテレビなどの情報を一切遮断しました。そして折り畳みイスを背負って海浜公園に行ったんです。
海の景色が見える位置まで歩いて向かい、ちょうど良さそうなところにイスを広げて座る。目をつむって太陽を感じていると、時折やさしく顔に吹き付ける気持ちいい海風。潮の香りがする。
頭の中が空っぽになったタイミングで目を開けたらパノラマに広がる東京湾。そのまま上を見上げると真っ青の空。何故だか分からないんですが、凄い幸福感がこみ上げてきた。
そして、フっと周囲を見渡すと夏休みの時期だからか?園内には沢山の親子が遊びに来ている。ある4人家族は「だるまさんがころんだ」をやっている。お父さんが「だるまさんがころんだ」と言っているスキに5歳と7歳くらいの姉妹が大笑いをしながら背中を向けているお父さんに近づく。お母さんはその横で優しく見守る。私は「だるまさんがころんだ」のやり方を思い出せずに、その後の展開が気になってしょうがない。
そうかと思ったら今度は秋田犬を連れた40代くらいの男性が犬と散歩をしている。犬は私が視線を送ると気になってしょうがない様子。ご主人様の足のスキマから私を遠目で見ている。
そうかと思ったら、海に向かって釣りをしている少年が2人。しばらく見ていたが、すごく必死に釣りをしているのに、全然何も釣れない。海面を見ると魚がピョンピョンと跳ねているのに何故??
あれ、車椅子に乗った50代くらいの男性がひろーい自転車道路を猛スピードで走っている。スゴイ速さだ。かと思ったら5~6歳の女の子の補助付き自転車に抜かれてしまった。車いすのおじさんに負けて欲しくなかった・・・
あちこちに気を向けると、それぞれのドラマが瞬間的に生まれていることに気付く。こんなに色々なことが起きているなんて、携帯でどうでもいいヤフーニュースを見ていたら絶対に気付かなかった。
人生って面白いな
ずっと気になっていた釣りの少年2人組は、最終的に魚を仕留めることができたのか?それとも海面でピョンピョン跳ねる魚にバカにされて終わったのか?
目の前の夢さえも手に入らないことがあるけど。簡単に手に入らないから面白いのか?手に入れるまでのプロセスをもっと楽しむべきなのか?とにかく魚がピョンピョンと跳ねているのは事実。あなたはどうしたい?
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