2023-02-05

大阪タコヤキ物語

2023年、関西方面へ春節の旅へ出て本日で1週間になりました。四日市、志摩、伊勢、奈良市内、天川村をめぐり、あっという間の1週間でしたが後半をしめくくるのは大阪市内。しかも拠点は超繁華街、道頓堀のど真ん中になります。

昨日まで田舎の何もないところで過ごしていましたから、このギャップはすごい。田舎は山や川など自然のエネルギーに満ちていますが、都会は人間のエネルギー(良い悪いも含め全て)で満たされているのを肌で感じます。

私は人間として生活している以上、ヒトの優しさも感じたいし、自然のパワーにも触れたい。どちらも好きですし、どちらも必要だと思う。

今回、大阪に来た目的のひとつに「できるだけ沢山のタコヤキを食べること」という意味不明の目的があります。昨日は早速、2軒のタコヤキ屋さんに入りました。聞くところによると1軒目で食べたお店は地元大阪の人から愛されているというお店。偶然通りかかって入ったのですが、後から知り合いに「その店は大阪の人が大好きやねん」って言ってました。タコヤキのレポートに関しては後ほどまとめて報告しますので、ここでは割愛します。

私がショックを受けたのは、その後に入った2軒目のお店での出来事。

私が店に入ろうとした深夜、店内には誰もお客さんがいませんでした。「まだ大丈夫ですか?」と私が店員さんに聞くと「どうぞ、どうぞ」と案内してくれました。

店員さんは20代前半くらいの方で、私が「このお店は何時まで営業しているんですか?」と聞いた時のことです。お店の方が以下のように答えたことに対し、私は非常に感銘を受けた

「閉店を何時までと決めていないです。お客さんがいなくなるまで営業しています。この店はチェーン店ですが、この場所に出店したばかりなんです。だからボクはどこの店よりも早く店を開けて、お客さんが誰も来なくなるまで店を開けることにしている。お客さんが来る限り店を閉めることはありません」と。

そして、こう付け加えました。

「追加の注文があれば、すぐに焼くのでお知らせください」と。

20代前半の店長らしき方のこの言葉に私は完全にノックアウトされました。ほとんどの雇われ側というのは、時計とにらめっこしながら自分の仕事が終わったらさっさと帰って行くもの。でもこの人は全然スタンスが違う。仕事をやらされているという感じが全然しないんです。

恐らく「お客さんがいなくなるまで店を開ける」という方針は彼自身で決めたのでしょう。こういった人材を雇うことができたオーナーはめちゃくちゃラッキー。この店舗も、彼自身も間違いなく成功します。

ついでに話は戻り、1軒目のタコヤキ店でも同じようなことがあった。

私がお店でタコヤキを注文すると、通常6個入りで提供しているタコヤキがその時は5個しかなかった。「5個しかないんですが安くするので買っていきますか?」って言われたんです。

東京のお店だったら通常は6個入りで売っていて今は5個しかないから、これは提供できない。。。という話になる。でも、大阪の人はそもそもの商売の発想が違う。

どちらの例もお店のスタッフが自分の頭で考えて行動していること。マニュアルではなく、イチ商売人としての肌感覚を個々が持ち合わせていることに私はとても感動した。

小さなことかもしれませんが、2軒のタコヤキ店で感じたできごと、本日もタコヤキめぐりは続きますが、どんなドラマが待っているのか?今から楽しみです。


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