2020-11-30

イベント、ウエディングの音響セッティング

本日は音響屋さんがウエディングやイベントで持ち歩く機材について、何が必要か?についてお話ししましょう。これから音響にチャレンジしてみたい方や既に音響を仕事でやっていて、さらに知識を高めたい方に参考になれば幸いです。

私の場合、音響屋とDJを兼用しているのが特徴的で、普通の音響屋さんよりも音楽の演出は得意です。音楽で演出をするということは、シーンに見合った音をどれだけ素早く的確にポン出し出来るかが鍵となります。

以下はある現場でセッティングをした自前の音響卓。

左から順に説明をしましょう。

1. 左上 音響ミキサー 10チャンネル位の小型のモノ

現場によりますがマイク4本程度の現場でしたら音響ミキサーは10~12チャンネルもあれば十分です。音楽のライブなどの場合はもっと沢山のチャンネルを積んでいるデジタルミキサーなどを持ち込むことが多いです。こちらはアレンアンドヒースのZed 10FXという型番になります。

2. 左中段 安定化電源、パワーアンプ2台

屋外や電圧が不安定な現場では必ず安定化電源が必要です。音響には常にクリーンな電源を供給するべきで、不安定な電圧環境下ではドロップダウン現象を起こし一時的に電気が落ちることもよくあります。Farmanからリリースされている安定化電源はお勧め、電圧が低くなっても正常な位置で電源を供給します。パワーアンプに関してはスピーカーにもよりますが、今は安いデジタルアンプが沢山でていますので、特にこだわりがなければ安いアンプでも十分機能します。

3. 左下段 ワイヤレスマイクB帯受信機

ワイヤレスマイクは飛距離と安定性で選ぶのがポイント。こちらの現場は会場が広く、70メートル四方の飛距離を必要としました。写真には写っていませんが、別途大型のアンテナを立てて電波の安定性を確保しています。

4. 真ん中 セラートのコントローラー

わたしの場合はコントローラーで全ての音出しをします。CDプレイヤーは使いません。こちらはセラートの安物(3万位)ですが、イベント程度でしたら十分使えます。マジなDJの現場ではもっと上位機種を持って行きます。

5. 真ん中PC 映像用のノートパソコン

動画やパワーポイント、写真のスライドショーをプロジェクターなどに投影するための専用PCです。音源のPCとは別に用意する必要があります。

6. 右PC セラート用のメインパソコン

こちらはもう5年前くらいの古いパソコンですがSSDのハードディスク、OSはWin 10の最新バージョン、CPUがi7、メモリは16GBを積んでいます。仕事人としてメインのPCはできるだけスペックの良いPCを選ぶべきです。

7. 右下iPad サブの音源用

こちらはもしもの為に準備をしているiPadになります。どんなにスペックの高いPCでも、突然フリーズしたり、何があるかわかりません。音が止まってしまうと沈黙でヘンな汗が出ます・・・そんな状況を回避するためにも予備は必要です。

 

以上、ざっくりですが普段から自前で持ち歩いている基本的な音響機材の紹介でした。スピーカーが4本とプロジェクターとスクリーンも含め、セッティング時間は1時間半くらい。余裕を見て2時間前にはセッティングが出来れば安心。是非ご参考ください。


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