アメリカを思い出す曲
私が16歳の頃にひとりで上京し、東京で働きながら音楽への道を志していた時のこと。
当時にレコードを通じて聞きあさった音楽はどれも新鮮で、住み込みで働いていたラーメン屋が休みの日はいつも新しいレコードを探しに出かけていました。
レコードはジャケットと言われる表紙部分の面積が大きいので、ジャケ買いと言われる衝動買いをしたものです。ジャケ買いとは、表紙の格好良さだけで判断して購入を決める買い方で、その中には大当たりもあり、今でも大好きで聞いているジャズシンガーのサラボーンなどがおります。
また、当時とても好きだったロックのシンガーでジャニス・ジョップリンという女性がおりまして、彼女のアルバムを購入する時はジャケットの見た目の良い作品から購入しました。
ジャニス・ジョップリンは私がアメリカに行く動機付けを作ってくれたロックシンガーで、1970年には他界したもの、このような音楽家がどういった土地でそだったのか?非常に興味がありました。彼女の本を読み、ビデオの記録を調べ、彼女の生まれた土地(テキサス州ポートアーサー)まで訪れました。
結果的にはアメリカのド田舎で、何もない町で残念でしたが、当時は足を運べただけでも感激でした。彼女がこのようなアメリカの環境に育ち、何故このような楽曲が生まれたか?そのストーリーが理解できた気がしました。
1971年、ジャニスの死後に発売されたアルバム「パール」は私が最も聞き込んだ作品で、その中にひっそりと収録されている曲「Me and Bobby McGee」というカントリーソングは、私がバスでアメリカを旅している時に、曲の背景が完全に理解できました。以下に日本語訳付きの音源を紹介します。
Me and Bobby McGee
この曲を時々思い出して口づさむと、アメリカを旅していた若き自分と出会うことが出来る・・・そんな不思議な曲。10代の時にレコードが擦り切れるほど何度も繰り返し聞いた思い出深い曲です。
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