2023-03-27

現代のストリップショー体験

車で大分から移動し、北九州の小倉に来ております。

ここに来る予定ではなかったのですが、知人から小倉には超アンダーグラウンドなストリップ劇場があると聞いたので興味が沸き、それだけのために車を走らせました。それだけのため!?自分でも信じられないんですけどね(笑)

「ストリップ」と聞くと、みなさんはどんな印象をお持ちでしょうか?「女性が裸で踊り、酔っ払いの男性が群がる」みたいなイメージだと思いますが、ストリップは昭和世代に栄えた大人の娯楽として、最盛期には全国で300件を超える劇場があったとのことですが、現在は20件にも満たないそうです。

年々減りいく貴重なストリップ劇場ですから、これは自分の目で見て記憶に留めておきたい・・・そう考えると今足を運んでおかなければ今後は見るチャンスがないかもしれないと感じたんです。

銀座のグランドキャバレー「白いバラ」の閉店時(2018年)も同じことを感じましたが、昭和に大流行したナイトライフは時代と共に次々と姿を消していきます。キャバレーと言えば、今のキャバクラの原型を作ったと言われていますが、私的には全然捉え方が違います。昔のキャバレーやストリップ劇場で働いている女性というのは、少なくとも芸事に長けていました。それに比べ今のキャバクラで働く女性にアーティストは居ません。踊ることも歌うこともできず、色気を売ってお金を落としてもらうことが全ての目的になっている。

話は戻り、今回私が足を運んだ北九州市小倉の「ストリップ A級小倉」は小倉駅にほど近い裏路地にありました。

ストリップ A級小倉
住所:福岡県北九州市小倉北区京町2-5-8

店内を含め、店の外観すら撮影は禁止。私が入口付近でスマホを構えたところ、店のおじさんが飛んできて「撮影ダメ!」と怒られました。店内は理解できますが、外観くらい撮影させた方がSNSで拡散出来て宣伝になるのでは?と思いましたが、そのあたりの昭和脳が経営をさらに厳しくする原因でしょう。ホームページもないから誰が踊っているのかもわからない。しかも、2023年3月のコロナ明けだというのにマスク着用の義務がありましたから笑えました。

まずは店内に入ると、すでにショーが始まっていて全くストリップ初心者の私はシステムがわからずキョロキョロと。とりあえず一番前の席に座り、現代のストリップショーがどんなものかお手並み拝見。

この日は5名のダンサーが早い時間から夜にかけて計4回の公演を行っている。外出OKで入れ替え制ではないらしいので時間の許す限りストリップを楽しめるわけだ。

まず驚いたのが店内には若い女性客が結構な人数見受けられたこと。彼女たちに「初心者なので教えてください」と聞くと快くこの会場のシステムについて教えてくれた。どうやら彼女たちは常連客で、しかも全国のストリップ劇場を回っているらしい。いわゆるアイドルの「推し」同様で特定のストリッパーの追っかけをしているらしい。

肝心のストリッパーはダンスの基礎的な経験ゼロでカワイイだけで売っている女性、ダンスの基礎がしっかりあって踊りで魅了できるレベルの女性もいた。私が感動したのは入れ墨が素敵な愛子さんというアーティスト。服を脱がなくてもダンスで十分生活ができるレベルだと思うが、服を脱ぐことで彼女の「カラダ」自体がアートとして私の目には写った。

もう一人、望月きららというダンサーは創造性にあふれた演目で度肝を抜いた。演目にストーリー性を持たせているのだが、その想像力が脳の構造を疑うほどブッ飛んでいる。もちろん、最終的には全裸で開脚をするのだが、全然エロくないし、周りもそんな雰囲気ではない。

男性客のほとんどはいわゆるオタク系でマナーが良く、チップの金払いも悪くない。全ての演目を見ると結構なチップの量になってしまいそうだが・・・

私の個人的な結論としての印象は、令和時代に生き残っているストリップ劇場は非常に健全であり、一部のマニアがストリッパーをアイドル化しているアキバ系の文化であると捉えます。

昭和から続く日本のストリップ文化ですが、今後も種火のままでいいから途絶えないで残って欲しいと感じました。


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