オッサン男性に必要な仕事のスキル
私のようにウエディングの現場で働いていると、20代~30代前半の女性プランナーさんやサービススタッフなど、たくさんの女性と接する機会が増えます。その中で、自分はそこそこの年齢の男性ですので、若い方が私に気を使ってしまわないか?と気になることがある。
年を取ると頼られる機会が増え、他の人から叱られる機会が減りますから、自分の中で謙そんの意を忘れてしまうと自分を見失うことになる。若い子に対して威張り散らしたり、ヒステリックになっている大人の男性って格好悪いモノ。自分はそうはなりたくない。
私は自分が間違っていたら部下だろうと、若い子だろうと素直に謝りますし、若い子が何かトラブルを起こしても説教をしたり問いただしたりするようなことはしたくない。経験不足から起きる間違いは仕事や人生において付きもので、誰にでも起こりうること。一度失敗したら、次は同じ失敗をしないように学べばいいだけ。そうやって、若い時は一歩ずつ階段を上がるしかない。
私は小規模ながら会社の経営者でもありますから、そろそろ現場にしゃしゃり出て働くことに対して抵抗がありますが、できれば自分は現場仕事から身を引いて、スタッフを支える方に周りたい。でも人手不足がそれを許してくれないという現状もある。コロナで一番被害を受けた職種、飲食やイベント業界の人手不足は日々深刻化を増している。
会社を立ち上げた頃は、仕事ができないスタッフの気持ちが全く分からなかった。自分はできるから、他の人も出来ると思っていた。今考えたらバカな話で、自分が出来ても他の人が出来るとは限らないことくらい理解しろよ、と過去の自分に言いたい。だから全然人を育てることが出来なかったし、誰も私に付いてこれなかった。
今は少し人間性がマシになったので、スタッフに対しても優しくなれるし、失敗しても認めてあげることができるようになった。
そう考えると、経営者が会社を安定させるためのスタッフ確保というのは、ボス自身の人間性が大きく関わってくる。こんな大切なことが会社を14年間続けてきて、ようやく理解でるようになった。
自分の会社で働いてくれるスタッフ、現場でチームになって働いている他の会社のスタッフ、お客さんに対しても「やさしさ」って大事。
「やさしさ」の意味するところは相手に気遣って遠回りに伝える技術とかじゃなくて、適材適所に求められる必要な言葉を分かりやすく発していくこと。正にそれこそがオッサン男性に必要なワザであり、役目であると感じる。
若い子をナイフのように監視したり、説教したりは不要。スタッフの皆には方向性を示してあげて、現場に入ったら明るく元気に振る舞う。オッサン男性に必要な仕事のスキルは基本的にこれだけでいいんじゃないかな。
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