2022-04-21

音楽で泣くという経験

今日はDJとして生きる私が音楽で泣いた経験をお話したいと思います。

若い時は音楽という語り手に対し、その歌詞を自分の経験と照らし合わせて共感し、涙腺をくすぐられたことは誰にでもあるでしょう。

音楽の感動はレコードやCDなどの録音物でも味わえますが、やはり最強なのはライブ。音楽家が目の前で発するパワーを体全部で受け取り、体感することにライブの醍醐味があります。

私の場合も同様で人生を振り返って音楽で最大の感動を味わったのは、尊敬するアーティストのライブを見た時でした。そして、この感動には共通点があります。

DJ Jobowが過去に大泣きした2つのライブ

1. Stevie Wonderの来日コンサート(横浜アリーナ)
2. Ronnie Ruckerの屋外ライブ

ズバリ、このお二方のライブを見て泣いた共通点は

理由は分からないけど、ただ感動して号泣したということ

感動に理由はないんです。ハートに直接語り掛けるから、言語での説明がつかない

上記のライブはどちらも黒人アーティストで、私が尊敬する方々。スティービーワンダーのことは誰でも知っているので、今回は2のRonnie Rucker(ラニーラッカー)氏のライブについて振り返ります。

ちなみにラニーさんは20代の時に来日して、それ以来はずっと日本で生活をしている方。私がミュージシャンだった時にボーカルのトレーナーとなり、その影響は私生活にも及びました。

※こちらが最近のラニーさん

まだ私が歌を初めて1~2年くらいの時。彼は私をバンドのメンバーに誘ってくれました。当時の自分は歌がヘタなんてもんじゃなく、人一倍トレーニングが必要な時期。スポーツ選手で言うと、まだ筋肉も無くて体作りさえできていない状態。そんな自分に声を掛けてくれたんですね。

当時はラニーさんのように歌えるように本気で目指していて、彼と音楽生活を共にしていると、時にすごい歌を聞く機会があるんです。

普段はあまり本気で歌わないのですが、気合を入れて歌うと信じられないようなソウルフルな歌い方になる。私が号泣したのは千葉の大学のキャンパスでラニーさんが屋外ライブでピアノと歌の弾き語りを披露した時のこと。

歌った曲は「His Eyes On The Sparrow」というゴスペル曲。

ちなみにこんな曲です↓(ラニーさんではありません)

His eye is on the sparrow by Frank McComb

最初に歌いだした時は何気に「あ~この曲か」と思って聞いてたんです。ところが、聞き進めていくうちに彼の熱がヒートアップ。私は母親になだめられる幼子のように、気が付いた時にはロレツが回らないほどに泣き崩れていました。理由は全く分からないけど、ただ感動している状態。

私の人生でパブリックなところで、ここまで派手に泣いたのは3歳の時に鉄人28号のオモチャを買ってもらえなくて泣いた時以来。

感動で涙を流す」という経験は素晴らしい思い出のひとつ。最近は泣くことすらなくなりましたが、自分の感性はいつでも新鮮な感動に出会えるよう、白い画用紙状態の心をキープしたいものです。

最後にラニーさんの代表曲で、当時メンバーだった私も制作に携わった以下の曲をご紹介したいと思います

Gospel Train / 福音の汽車


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