キャラクター作りで差をつける
今日はDJだけではなく、どの業種のアーティストにも当てはまる考え方です。(あえてDJで話を進めます)
世の中には星の数ほどDJがあふれかえっている中、自分が他のDJと差別化を図るためには、自身をよく知り長所を生かしたキャラクター作りを意識することが重要である。(もちろん基本的なDJスキルは持ち合わせている前提で)このキャラクターの設定を徹底することで、自分の個性やブランディングを強化し、人々に覚えてもらうためのマーケッティング手段として一役買うだろう。
まずキャラクター作りにあたっては、自分がどんなタイプのDJに成りたいかを徹底的に考えること。想像できる限りイメージを膨らませ、最終的にどんなDJ像が自分に適しているかを決めよう。
自分のキャラクターを作るうえで構成要素として考えること5つ
1 まずは一番売りたい物質的なモノを決める
DJとしてのテクニック、スキルや豊富な経験など硬派さなのか?またはファッションやルックス、ノリのよさを売るのか?
2 誰に対してアプローチをするか?狙う層を絞りこむ
ジャンルはもちろん、どんなリスナーに向けるか?支持を獲得したい層は?ビギナー、若者、40代、玄人層などなど壁の向こうには売り込む相手がいることを意識する。
3 口ぐせ、決まり文句、キャッチフレーズなど聴覚的要素
例えばDJ Khaledは曲初めに必ずシャウトするDeeJay Khaledのフレーズはお馴染みである。またLil WayneもYoung Mula Babyのシャウトは有名。こちらも曲中に必ず叫ぶ自分のニックネームだ。自分の存在を知らしめるための簡単なフレーズを言葉に出して聴覚的に訴えよう。お笑いで言う所のお決まりのネタみたいなものだ。
4 特徴的なアイテム、見た目のインパクト、コスチュームなど視覚的要素
例えばDJ Kooのカラフルな服装やDJ Marshmelloに見られるコスプレのルックス、テイトウワの黒縁メガネなど。必ず身に着けているモノをファッションのどこかに決める。見た目の視覚的要素ですぐに本人と分かるルックスを手に入れる。
5 自分のDJスタイルを一言で表現する。一言で語れるテーマを決める
例)DJ Jobowの自分のブログでは冒頭で「日本一忙しい無名のDJ」と名乗っている。このように文章で表現できる短いフレーズを考える。自分を一言で表現すると、どんなテーマになるか。言葉だけであなたのイメージが膨らむフレーズは何かを考える。
以上の5点が定まったら、まずは自分の芸名(DJ Name)を決めよう。芸名を決めるにあたっては以下を考慮しよう。
・ 響きのインパクト。
響きやイメージを大切に。発音できないような言葉は論外。
・ 覚えやすさ。
小学生でも覚えられること。海外の方でも覚えられることが前提。
・ 検索の引っかかりやすさは重要。これはこの時代必要不可欠。DJスクラッチという名前のDJがいるが、検索が無限に出て来てしまう。ありきたりなスペルになる場合は、スペルに工夫をする必要がある。例えばミュージシャンのFun.は最後にドットが入っているので差別化が可能。
名前を決めるヒントとして2つのアイディア
・見た目のコンプレックス(自虐的売り)を逆手に取る
背が小さいLittleを意味するLil Wayne, Lil Uzi Vertなど。Fat Joは現在太っていないが当時はデブだったことから、名前の前にFATと名乗っていた。
・属するコミュニティー、出身地や地元愛の公表
マイナーだけど、昔存在した四街道ネーチャーというラップグループは千葉県民の自分にとっては印象的だった。アメリカにはBJ the Chicago Kidというシカゴ出身のアーティストがいるし、ラッパーのCypress Hills(LA出身で地名はニューヨーク)はいずれも地名を名前にしたアーティスト。
このように自分のキャラクターを作り込むことで、より明確に自分を売り出すことができる。聴覚、視覚、文章などに自分を落とし込んで狙った客層に自分をアピールすることが何よりも大切。アーティストのみならず、全てのビジネスに通じる戦略だと思う。
以下動画にて詳しく解説しています
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