中卒でココロの旅へ
今まで恥ずかしくて積極的に話をしなかったが、私の最終学歴は中卒なんです。正確に言うと中学3年生の時はほとんど学校に行ってないから中卒という肩書も怪しいくらい。昼頃に適当に学校へ行って給食を食べて帰って来ていた。別にイジメられていたわけでも無く、卒業式の時は学生服のボタンや学生服までも全部後輩に奪われるほど人気があった。
中学を卒業後は1万5千円と夢だけを握りしめ16歳で上京しホームレスの時期もあった。その1年後の17歳の時に渡米。アメリカで高校に行ったが、親からの仕送りなどなかったので、朝は高校へ行って夕方からレストランのバイトで生活はキツかった。結局、3年間アメリカの学校に通ったが大学の入試資格は取れなかったから、そこが高卒とは語れない理由だ。惜しい!
昔は学歴が無いとバカにされたが、私は幸いなことに自分の最終学歴がコンプレックスになったことは一度もない。むしろ他の人よりも早く世間に飛び出したおかげで、思春期に他の人が出来ない貴重な経験を沢山することができたと思っている。
だって、他の同級生が親のスネをかじって鼻を垂らしながら学校に行っている間、私は黒人だらけの貧困街に住み、自分の稼ぎだけで毎日を生き抜いていた。若いころの苦労は買ってでもするべきだが、今考えるとこんな経験はお金を払っても絶対に出来ない。
そんな青春時代を過ごしたおかげで、わたしは若い時から他の日本人の何倍も打たれ強くなったし、今どん底に落ちても這い上がれるし、どんなトンネルにも出口を見つける自信がある。
ましてや、このIT時代は知識はお金でいくらでも買える。1万円もしない電子辞書を買えば漢字や日本語の意味が数秒で調べられる。インターネットで情報を調べれば、無料でいくらでも情報が出てくる時代に、本当に人並の学歴が必要なのかは疑問。学歴が不要と言っているのではなく、人並みの学歴だったら不要じゃないか?と思うのだ。
知識は金で買えばいい。人生で一番磨くべきは感性と心。「感性と心」はどんなにお金を積んでも買えるものではない。心を豊かにするには、人生経験を積んで心を育てる以外に方法がない。近道ってものがないし、電子辞典やインターネットで調べても答えは見つからない。人生の最終的な答えを見つけ出すには、自分の経験とアタマで考えた計算方法で導くしかない。
特にこれからは「心」の時代がやってくる。男としての包容力、女性としての母なる優しさ、リーダーとしての資質、人間的な魅力の全ては「心」を育て成長させた人間だけが持つ「この世」という天国へのチケット。そんな人間に多くの人が魅了され、引っ張られていく時代がそこまで来ている。
心を育み成長させる旅路に終点は無く、どこまでも続く長い道のり。成長の旅路で出会う人々とその一瞬を楽しみながら川のように流れているのが毎日の生活です。
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