見知らぬ人とデート

先日、大阪へセミナーを受けに行った時の事。参加者はほとんど関西の方で、関西弁が飛び交う会場でした。その中に超コテコテに関西弁で話す女性が参加していました。

これまでの私の経験値でお話をすると、私のような北海道出身の人間と大阪出身の方は意外にも肌感覚が似ています。東京の方よりも距離感が近いし、人間臭い感じがする。要するに打ち解けやすい。

特に私のような見知らぬ人につまらないジョークをぶつけたがる人間にとって、情けからか？何かしらのリアクションを返してくれる人が多い。東京だったら無視されるか、聞かなかったフリをされることもザラ。でも大阪の人はつまらないジョークもくみ取ってくれる人が多い。

それはいいとして、そのセミナーで出会った60代の女性。セミナーが終わった後に一緒に会場を出ると「茶でもしばきへん？」とは言ってませんでしたが、ご飯に行こうと誘ってくれました。ちょうど昼時だったので「いいですよ」と即答する私。大阪は安くておいしい店が沢山ありますが、一人で入店するにはある程度の覚悟が必要。でも、誰かと一緒なら全然気にしないで入店できる。だから一緒にご飯を食べに行った。

入った店は安くておいしい鳥専門料理のお店。美味しいご飯を食べながら、ついつい話が弾んでしまいました。今日初めて顔を合わせた人なのに、スゴイ。

彼女の話によると、彼女は現在60歳で80歳の彼氏と付き合っているらしい。彼は奥さんと死別したようで、頑固一徹の職人さん。彼のことをどれだけ好きで尊敬しているかを面白いほど聞かされました。60歳になっても恋をしている女性って素敵だな～と感じる

更に食事の後に私が「少し散歩がしたい」と申し出ると、じゃあ大阪城に行きますか？と食事をした場所から30分くらい歩いて大阪城へ向かいました。

私にとっては初めての大阪城ですから、付き合ってもらえるなんてありがたいこと。どうせ次の予定まで時間がありましたし、観光案内をしてくれるなんてラッキーなこと。更に嬉しいことにちょうど梅の咲き頃を迎えていた大阪城の敷地内にある「梅林」に案内してもらいました。

彼女自身も滅多に大阪城にはこないらしく、このタイミングで満開の梅を見れたことに満足していた様子。あちこちに梅が咲き乱れている。

そして、少し歩き疲れたのでカフェに入り、そこでも話が弾みました。

最終的に5時間くらいはデートをしたでしょうか？連絡先すら交換しなかった見知らぬ60代の女性。知らない人だから話せることもあるし、コテコテの大阪弁を聞いているだけでも面白い。

見知らぬ人とのデート。東京でもこんなことが日常茶飯事に起きれば、随分人生が楽しくなるのでは？と感じます。

もちろん、デート代は男である私が全部払いましたよ。