プロフェッショナルとは

私が運営する会社では、コロナ以降に新しく取り組んだライブやイベントの「配信事業」があります。まだ件数は多くありませんが、着々とご依頼の件数が増えました。

毎回自画自賛してますが、これがスゴイ！どこでそんなスキルを身に付けたのか？誰に教わったのか？自分でも不思議ですが、誰にも教わったことはありません。センス、感覚、そして過去の失敗から学んだ経験の数々がモノを言うのでしょう。

13年前に日本で初めてDJの出張サービスを立ち上げた時も、それまで一度たりともDJなんてやったことがありませんでした。もちろん、わからないことは海外の出張DJのYouTubeを見て研究したり、自分なりのやり方を模索して独自の手法を編み出していました。

でも実際は、その時期は失敗をたくさんしてお客さんに迷惑をかけてしまった、、、しかしそうやって経験を積んでいくとやがて失敗する確率が減ってくる。

どんな職人さんや専門家も同じだと思いますが、プロフェッショナルな仕事というのはアマチュアよりも安定的に供給できるバランス感覚を持っていること。要するに失敗する確率が圧倒的に低い人をプロフェッショナルと呼ぶ。

でも、それは裏を返せば豊富な経験と失敗から学んだ量がすべて。誰よりも失敗して学んでいるからこそ、失敗しないワザを身に付けている。

私もDJの分野でスタート時に失敗を繰り返し、そこから学んだことが新しい事業にも役立っていると実感します。

いつでも最高のモノを作れるのがベストですが、それでも生身の人間だからプロとは言え失敗はします。そんな時はどうするか？その答えはバックアップ対策を入念に行っておくこと。これがダメだったら、これをやる。A案がダメならB案、B案でもダメならC案という具合に。そうすれば成功はしなくても最低限のフォローができる状態なので、取り返しのつかないような大きな失敗は防げるんです。

ちなみに、こちらのイベントでは私達の撮影クルー3名がステージの演者さんを撮影し、その場で映像をミックスして録画するという作業。私も撮影をしましたが、本番の撮影時には3重のバックアップ案を用意して行きました。しかし、当日になり最終的には機材のトラブルで2つのバックアップしか実行できず、これで何もバックアップ案を用意していなかったら・・・と想像すると背筋が凍る想いをします。

プロフェッショナルとは何ぞや？と自分なりに考えた時に

1. いつでも最高の仕事が提供できる（これがベスト）

2. 失敗する確率が圧倒的に低い（これが普通のレベル）

3. 取り返しのつかないような大失敗が無い（これが最低限のレベル）

この3つに集約されるのではないかと感じます。