まずは完コピー品に
自分が今までに経験をしたことがない分野に手を付ける時、あなたなら何をするでしょうか?
インターネットで下調べをするのもよし、本を買って読みあさるのもよし、情報を持っている人に聞くのも近道でしょう。正解はないと思いますが、わたしが会社の仕事を覚えてもらう時に新人に伝える言葉があります。それは「まずは私の仕事のやり方を完全コピーをしなさい」ということ。
私の会社はDJを志す方が門をたたくことが多いのですが、ほとんどの方は多少なりともDJの経験があります。ヘタすると私よりも全然経験がある方もいらっしゃり、自身のたどってきた分野ではプロフェッショナルなのかもしれません。しかし、その経験とこれから身に付けて欲しいスキルは決して一緒ではない。
ほとんどのDJはナイトクラブでの経験はあっても、企業案件や大使館などのDJとしては、ほとんど経験がありません。一方私の会社はそれが専門。同じDJといえども、仕事の方向性は日本料理とトルコ料理くらいの差がある。だから完コピーして欲しいのですが、経験があるがゆえに、そのプライドが邪魔をしてしまうために務まらなことが多いんです。
仕事以外でも同様、歌であれスポーツであれ、うまくなる近道は「上手い人の真似をすること」に尽きます。まずはその人から教えてもらったことや言われたことを完全にマスターできれば、あとは自分なりに消化して、新しいテイストを加えていけばいい。まず先人の真似をすることは、その分野の基本をマスターする方法でもあるからです。
しかし「真似をすることができない人」もたくさん見てきました。教えられたことをマスターできる才能って何だと思いますか?頭の良さや、要領の良さではありませんよ。それは間違いなく「素直さ」でしょう。画用紙は白ければ白いほどいい。
物事をスタートする年齢に早い遅いはないと思いますが、初めて取り組む分野に挑戦しモノにしたいなら「素直さ」と「情熱」があればなんとかなります。何かを成し遂げたいのなら、過去のどんなキャリアもプライドも捨てて、素直に受け入れられる人は驚くほど上達が早いもの。一番の物事上達の近道ちで、間違いない事実です。
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