夢をかなえるゾウ2
最近読んだ面白かった本で「夢をかなえるゾウ2」というシリーズ作があります。現在はシリーズ4まで出版されていて、私はシリーズ2までを読破しました。
ベストセラー本なので知っている方も多いと思います。コメディータッチな自己啓発本で、ストーリー性も非常に高いのでグイグイ引き込まれる作品です。知らなかったのですが、作者の水野敬也さんという方は年配の方だと思っていましたが、まだ40代なんですね?ストーリーの所々に悟りを開いたかのような強烈なメッセージがあり、読んでいて心を打たれます。
私の口からあらためて本のストーリーをお話はしませんが、とても共感したポイントがあるので、今日はそのことについてお話をさせてください。
それは後半でのあらすじ。主人公が女性にヘアピンをプレゼントするシーンがあるのですが、主人公が女性の前髪をヘアピンで留めてあげると、素顔を見せた女性の美しさに自ら感動するというもの。
この話の元ネタは作者の水野敬也さんの実経験に基づいているらしく、その昔彼女にネックレスをプレゼントした際に彼女がとても喜んでいる姿を見て、自分が感動したという実体験です。
というのも、彼女はネックレスを付けた自分の姿が見えるわけではなく、実際にネックレスを付けた彼女を見ているのは自分だけ。プレゼントを受け取った本人ではなく、プレゼントを渡し喜んでいる彼女の姿を見た本人自身が一番感動したという話。相手へのプレゼントのつもりが、そのまま自分へのプレゼントになっていると感じた経験、なんとも深い話です。
つまり人へ与えることの喜びは、そのまま自分へ与える喜びにつながるということ。
実は私にも同じように感じた経験があります。それはつい先日のこと。バカと言われようが、偽善者と言われようが知ったことではありませんので、非難する方はどうぞお好きに。ブログで書くことでもないのですが、本当に感動したのであえて書きますね。
先日、初対面で出会った東南アジア系の方が、マジでお金に困っている様子でした。私はある人物を通してその方とは初めて会話をしたのですが「食事代をやりくりするお金が無い」と真剣につぶやいているのを耳にしてしまいこう思いました。
「多分コイツよりは自分の方が余裕があるんじゃないか・・・?」
私自身もコロナでピンチなので、毎日お金をやりくりしている立場ですが、とっさに財布に入っていた有り金すべて(といっても数万円ですが・・・)を渡しました。「これで家族に何か買ってあげなよ」と。
わたしは心の中で「オレって超かっこいい~じゃん」と思った瞬間、その方は私の腕にしがみ付き、満面の大笑顔で大喜び!街中で沢山の人が行き交う中、張り裂けそうなでかい声でメッチャ感謝の言葉を連打。
その姿を見た私こそが感動・・・心が晴れて嬉しくて嬉しくてたまらなくなり、心が豊かに満たされた気分をしばらく味わうことができました。
さすがに私も人を見る目は肥えているので、本人が騙していたとは思えませんが、仮に、仮に騙されたとしても全然OKです。お金の話なのでいやらしく聞こえましたが、電車で年配の方に席を譲るにしても、階段で重い荷物を持ってあげるにしても同じ。
人に何かを与えることで、自分の心が豊かになることは間違いのない事実なんです。
自分にはこれが無い、あれが無い、と嘆いているよりも、小さいことでもいいから今できる事を与えてみる。与えて、与えて、与えてみることからスタートすると想像以上に人生が豊かになる、という実話をこの本にリンクさせてもらった、そんな話です。
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