2020-05-24

アメリカ人のパーティーとは?パーティー流れとDJの役割

アメリカ人は世界でも有数のパーティー文化を持つ民族。何かと理由を付けて1年中どこかでパーティーが行われている。

日本でパーティーと言うとナイトクラブなど特定の箱でダンスをするような限定的なイメージだが、アメリカ人にとってクラブでのパーティーは、ホームパーティーの延長線上にあるイベントに過ぎない。ここに日本とアメリカのパーティー文化の大きな差がある。

パーティーには友人や家族など20~30名規模で開かれるホームパーティーから、学生にとって一大イベントであるプロムやホームカミングパーティー、私の場合は横須賀基地で10年以上関わってきた関係で12月のクリスマス周期に合わせて行うホリデイパーティーや大晦日に開かれるカウントダウンパーティー、軍人の昇進式にあたるカーキボールやウエディングパーティーなど、他にもあらゆるパーティーにDJとして仕事をしている。

ホームパーティーがベースになっているアメリカ人のパーティーには、規模を問わずある一定の流れがある。その基本的なスケジュール感を知り、DJがどんな役割で仕事を進めるのかを紹介する。

アメリカ人のパーティー 大まかなスケジュール

1 ソーシャルタイム(カクテルアワーともいう)

パーティーがオープンする少し早い時間に集まり、参加できる人だけで軽く飲みながら自己紹介や挨拶など会話を楽しむ時間。この時間のDJプレイは、音量をほどほどにしスムースジャズや80年代のポップス、ホリデイパーティーならクリスマスソングなどをプレイする。

2 ホストからの挨拶、食事前のお祈り

主催者がパーティーに集まってくれた人へ感謝の意を込めて簡単なメッセージを伝える時間。パーティー中に催し物がある時は大まかなスケジュールを伝えることもある。ほとんどの場合、食事前にみんなでお祈りをする。この時間は音楽は完全にストップ。基本的に誰かが話をしている間に音楽はプレイしないのが基本。余談になるが、軍人のパーティーはアメリカの国歌をプレイすることもある。

3 食事スタート


ホストが準備した食事をスタートする。ビュッフェスタイルがほとんどで、人数が多い時はテーブルごとに案内をしている。DJも遠慮なくご飯を食べる。音楽は皆の食事が進むような軽めの音楽をプレイすることが多い。間違っても、ここで本気のDJプレイをしてはならない。ここは食事の音楽に徹する時間。自分だったらオールドスクール系のラブソングや60~70年代のソウルなどをプレイすることが多い。

4 催し物


ホリデイパーティーの場合はGive Awayというプレゼントの抽選会やSecret Santaというプレゼント交換がある。ウエディングの場合は娘とお父さん、または息子とお母さんが踊るラストダンスや新婚のカップルが踊るファーストダンスが必ずある。DJは事前に曲をリクエストされるので当日までに必ず準備をしておく。

5 ダンスフロアのオープン


ここからはDJが本気でプレイをする時間。良いパーティーになるかどうかはDJ次第。終わり時間は特に決められていなく、お客さんが帰ったら終了となるので、そこはDJの腕にかかっている。ゲストを盛り上げることが出来なければ、早々に引き上げてしまう。主宰をするホスト側としては、長くお客さんに楽しんでもらいDJが盛り上がることが出来れば何時間でも人が残ることになり、パーティーは大成功となる。

DJプレイのポイント

最初のつかみでどれだけ多くの人をダンスフロアで埋め尽くせるか?にかかる。間違ってもヒット曲を出し惜しみしてはいけない。最初にガッツリ盛り上げられれば、その後も盛り上がる確率が高い。逆に初動でダンスフロアに人を集められなければ、後から挽回することは厳しく、そのまま盛り上がらないことが多い。

初動でどれだけ多くのゲストの心をつかめるかがポイントだ!

↓以下、動画でも解説しています!


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