パーティーを決める要素
長年パーティーのお手伝いをしているとわかるのですが、ウエディングや企業のパーティーには、成功するパーティーと残念な形で終わってしまうパーティーがあることを思い知らされます。
結論から先に述べると良いパーティーになるか非かの要素は、主催者側が「準備の段階で事前にできることを100パーセントやりきったか?」の1点に集約されます。準備が整っていないままパーティー当日を迎えるのは危険行為そのもの。
順を追ってお話しすると、まずはパーティーの主催者は、どのようなパーティーにしたいかを事前に明確にイメージできていること。招いたゲストを楽しませたいのか?それとも、おもてなしの料理を楽しんでほしいのか?また会場の装飾や音楽等の演出も重要。プランナーは自分のイメージをタイムテーブルなどに区切ったスケジュールをもとに当日加わるスタッフに指示を飛ばします。
そしてもうひとつ。それはなんと言っても最終的にパーティーを決定づけるのは、当日お越しになるゲストだということ。パーティーの雰囲気を決めるのは当日お越しになるゲストの人種や人柄が全てなんです。
ワイワイとフレンドリーなパーティーになるか、控えめだけど品の良いムードになるか、またはパーティー慣れしている層の方はその両方で押しも引きも絶妙にうまい。
特にウエディングのようなパーティーでは、お二人(新郎新婦)が今まで付き合ってきた友達や周囲の人間関係があからさまに表に出るわけです。「この人は友達から絶大な信頼があるんだな?」とか、「この家族は非常に強い絆があるな」など、同じ下準備をした10のパーティーがあれば、10全てが違う雰囲気になるのは、パーティーに来るゲストがその日の雰囲気を作るからだと確信します。
要するにパーティーを作る側は当日起こるあらゆる想定をしながら、できるだけ完璧に準備を進めお客様を迎え入れること。どんなに経験の豊富なプロのパーティープランナーでも、パーティー当日を迎えると予期せぬハプニングに遭遇します。プランナーは各分野のプロを抱えたチームでやっていることが多いので、そのチームにどれだけ自分のやりたいイメージをメンバーに告げて当日までに具現化できているかがポイント。逆を言うと経験の浅いプランナーはチームのメンバーにパーティーの具体的な進行やイメージを伝えきれておらず、不発になっているケースが多い。そんな状況ではチームが同じ方向を向いてゲストをもてなすことはできません。
私はDJでありテクニシャンなので、私の立場でいうところのDJ的な音楽演出や、当日に用意する音響映像機器のことになります。音楽の演出はパーティーの空気感を作るのに非常な重要な要素であることを理解していただきたいというのがポイント。極端な例ですが、高級レストランでシャンソンが流れているのと、イージーリスニングが流れているのでは場の空気の重さがまるで違うのです。
音楽のパワーには料理やお酒をより美味しく、友人との会話をより盛り上げることができるということを皆様に知っていただけると嬉しいです。
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