2021-01-22

見積もりの甘さ

私が12年前に起業をした際に、悩んだことが二つあります。

ひとつ目は当時「出張DJ」という言葉すらなく、出張DJという言葉は私が考えたのですが「DJが出張をする」という認識をどうやって他の人に植え込めばいいのか?とても迷いました。というのも、DJはクラブなどに行けばすでに存在している人であり、DJのパーティーごと出張できるという認識をどうやって営業をかければ良いのかアイディアが浮かびませんでした。

ふたつ目は料金の見積もり基準を何に合わせれば良いか?迷ってしまったこと。人々に「出張DJ」という概念がない以上、この仕事の値段はいくらなら妥当なのかがサッパリ分かりませんでした。当時そこで犯してしまった失敗は今もずっと引きずっています。

というのは、甘く見積もった価格帯をホームページに記載してしまったため、後から同じ商売をスタートした同業者も同じような価格帯に設定してました。これは最初に価格帯を決めた自分の責任でもあります。

起業したての時は自分一人で小さくスタートしたので、最初は価格帯が安くても問題はなかったんです。自分一人がメシを食っていければ良かったので・・・しかし商売が軌道に乗るにつれ、忙しくて自分一人では仕事がまわらなくなってしまった。そこで誰かを雇わなければならなくなった。するとどうでしょう?

自分が見積もった価格帯では到底誰かを雇って、利益を生むことが難しくなったんです。この瞬間「これが会社ってことか!」と気づきましたが、すでに遅し。さすがに現在は当時よりも多少の値上げはしていますが、それでも基準はそれほど変わっていない。

だから企業イベントなどでお見積り書を提出すると、あまりの安さにとても喜ばれるんです。私のやり方は相手を判断して値段を変えるようなことはしなく、誰にでも公平に見積もりをするので。

利益が薄いと、沢山の仕事を回さないと会社として運営できなくなる。薄利多売ってヤツですね。これは悪循環しか生まない。それなのに更に価格競争の中に入って競争したら自殺行為そのものです。商売は見積もりの安さで他社と競うことは絶対にしてはいけない事。

自分のスキルや協力者のスキルが底上げできれば、会社としての付加価値も上がり、料金も叩かれることが無くなる。職人が集まる会社はそこを目指すべき。決して安売り合戦に参戦してはいけないのです。


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