2012-07-03

We are 40’s DJs

先週のDJ ギグでのこと。横須賀ベースのクラブで起きたDJ のダブルブッキング事件で、何と1か所に4人ものDJ が集まってしまった。最初は「帰ろう!」と思ったのだが、結局は面白そうだと思えてきたので、3人のアメリカ人と自分の4人でDJ を担当することになった。約6時間、1人15分交代、自分の中では4人の中で誰が観客を一番楽しませることができるか?というところに集中した。

お客さんの多くは20代後半から30代後半のアメリカ人とフィリピン人。両者は全く違うバックグラウンドなので、こういう時は、とりあえず一番人数の多いコア層、そしてフロアが華やかになる女性を踊らせなければいけない。他のDJ はかなり早い時間帯に、我が先とばかりに一番盛り上がる曲をプレイしている。「お~い、まだ誰もいないのに、そんなキラーソングをかけるなよー」と思ったが、まあいい。

あとでわかったのだが、このDJ 4人は全員が40代ということが判明。なるほど、なんとなく感覚が似ている訳だ。しかし、このようなオーディエンスを前に自分の好きな曲だけをかけるとは、そりゃないでしょ。かなりコアなヒップホップをプレイしているが、フロアは全く反応なし。お客さんも集まってきて、ようやく自分の番が回ってきた。このままフロアがガラガラだとマズいと思い、ちょっと気合いを入れて30代フィリピン人女性が好みそうな音楽に的を絞った。彼女たちはアメリカのヒット曲を幅広く聞いているのだが、どのあたりかは自分も試行錯誤。絶対に反応するシャキーーラの「Waka Waka」から様子を見て、徐々にアクセルを吹かしたが、見事的中!ヒヤヒヤしたが、とりあえずはフロアを満杯にして次へバトンタッチ。こうして、次に回ってくるプレッシャーに心地よさを感じながら大いに楽しんだ1日だった。

普段はメールでしかやり取りをしないDJ 達と、横に4人並んで共演できた経験は楽しいものだった。お互いの機材をのぞきこんだり、ソング・ライブラリーを見て笑ったり、実際に生のプレイを横で眺めているのは面白い。普段はモバイルDJ の1匹オオカミだからこそ、こんな体験もより楽しむことができたのだと思う。

本日のオマケ

シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のバイオリニスト、ポールと。とんでもない才能のミュージシャンです。

 


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