2022-04-16

屋外施設 音響工事

先日は松戸市内で2022年4月23日にリニューアルオープンを予定しているBBQ施設の音響工事へ。冷たい雨が降りしきる中、ひとりで黙々と作業をしてきました

屋外の音響設備ってなかなか特殊で、機材選びをしっかりすることが第一。笑っちゃうんですが、以前ここの音響工事をした方が全然知識が無い方だったみたいで、視察をした際にスピーカーを見ると、普通のホームオーディオのアンプに室内用のスピーカーが設置されていました。

※実際に設置されていたスピーカー↓(もちろん、すぐに壊れたようです)

今回私が選んだのは、屋外の過酷な環境でも十分な耐久性を誇るラッパスピーカー。値段の割に結構なパワーにも耐えれる30W仕様。実際には倍くらいはイケそう。しいて欠点を言うならデカいこと。

見ての通り、横に並んでいる椅子が小さく見えます。

スピーカーはTOAからリリースされているTC-730AMという機種。よく海水浴場での注意喚起や、市町村の屋外放送などで電柱にくくり付けられているのを見かけます。

長所は何と言っても、音が遠くまでよく飛ぶこと。特に声の飛びは抜群で、音楽もJazzとかアコースティックギターとかは悪くない。言うまでもないですがデジタル音楽は音が粗く聞こえるので、不向きかもしれません。

配線は館内のホームオーディオ用アンプから出ていた細い配線を残したまま、前に使っていたPF管の中へ強引にもう1本ぶち込む。ひとり作業だったので、通線ワイヤーを使って行ったり来たり・・・細い配線を残した理由は、今後追加でスピーカー設置の依頼があった時のため。PF管が22くらいと細くスムーズにはいきませんでした。

配線を終えると、新たに購入したブロックにラッパスピーカーを固定。ブロックに固定しているのは、建物の躯体にドリルなどの穴開けが禁止されているため。

1台目のスピーカーからパラレル接続で2台目へ送る。配管が少し足りなくなりましたが、建物内の配線から5時間くらい雨に打たれながらの作業。なんとかラッパスピーカー2台を設置完了。

ちなみに新しく導入したアンプはサウンドハウスのCMP-250 ハイインピーダンスパワーアンプ。100V系を最大4本まで別系統で送れる優れものです。

Classic Pro CMP-250
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/24957

こちらが完成形↓↓↓

青い丸の部分を見てください。スゴイ存在感!

デパートの屋上12階で風が強いエリアですが、音はキレイに、しかもよく飛んでいます。

DJのビジネスをスタートした13年前は、まさか自分が専門的に音響工事をやってるとは想像もしていませんでしたが、ここ数年は依頼があります。まあ、好きだから出来るようになったんですけどね・・・


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