人にやさしく 自分にきびしく
「人にやさしく、自分にきびしく」という言葉がありますが、それって正論でしょうか?
これは個人的な意見かもしれませんが、この地球上で一番やさしくしてあげる相手って自分だと思うんです。逆説的に言うと自分に優しい言葉をかけたり、自分をなぐさめたりできない人が他人に優しくできるのか?ということ。
自分のことが嫌いなのに、他人のことを好きになることも難しいでしょうし、自分自身に対して愛の感情が沸かない人は他人へ愛を与えることの意味が理解できないと思う。
そう考えるようになったのも、私自身が長い間そのような状況で自分に向き合っていたから。自分に対して薄っぺらい愛情しかなく、真剣に向き合う時間も避け、鏡に写る自分の姿にもゾッとしていた時期があります。何故か自分が許せなかったんですね。
本当の意味で自分が変わったのは、自分を見つめ直し、自分に対して勇気の出る言葉をかけ続け、毎晩「今日もよく頑張ったじゃん!」って優しく接することが出来るようになった時期。もちろん長い間自分に抱いていた感情に変化を起こすことは並大抵の覚悟じゃできません。ここで自分を見放したら終わってしまう・・・という局面を迎えたことがあるからこそ、行動を起こすことが出来た。
今では一晩寝たら自分をすぐ許しますし、人のことも全然許せるようになった。
自分を愛することを理解できれば、他者へ捧げる愛も同様に理解ができる。「人にやさしく、自分にきびしく」ではなく「自分にやさしく、人にもやさしく」これが正しい。
まずは自分、そして溢れ出ている分を人へ。自分にやさしく接することが出来ない人は、他人にやさしく接することは絶対にできません。
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