2022-02-16

金を使いきる

まずは、この話が理解できるか?短い切り取り動画なので、一度見て欲しい。

映像の中で1カ月にいくらのお金を必要かを明かしている青汁王子こと三崎 優太氏。

1カ月に家賃300万、外食代100万、飲み代50万、服代が300万。それらの合計で1カ月に約1000万、1年で1億2000万円もあれば十分に生活できると話しています。だからお金はそんなに要らないと・・・

これを聞いた一般の方は「気が狂ってる」と思うでしょう。私も最初そう思いました。どう考えても理解しがたい金銭感覚。

しかし、私を含めほとんどの人は彼のような莫大な財を築いた経験が無い。だから理解できないってことなんだと、私は自分の考えを改めました。

経営者はビジネスが軌道に乗って、ある程度の利益を定期的に叩き出せるようになると、その利益を元に新たなアイディアに挑戦する。もちろん毎回ヒットするわけでは無く、当たるのは10個に1個くらいかもしれない。でも、そのヒットした1個が失敗した9個を上回るようなヒットになれば、投資としては大成功。あらたに資産を増やすサイクルが出来上がる。

恐らく青汁王子も苦労しながら、そうやって資産を増やし続け30代にして大富豪となったのかもしれない。今後はよっぽどバカな真似をしない限り、資産は増え続けるだろうから、マックスで1年に1億2000万円、50年分の60億もあれば十分に生きていける、またその資産は既に持っているから「お金は要らない」と話しているのだろうと推測する。

この話は彼が見栄を張っているわけでも、他人に自慢したいわけでも無く、俯瞰的に自分の財務状況を分析した結果なのだろう。

この話を前提に数年前に世界的なベストセラーとなった「Die with Zero」という書籍で述べられていた印象的な言葉がある

「人生で一番大切なのは、お金を稼ぐことではなく、思い出を作ること」

DIE WITH ZERO

この本は、いかに自分の稼いだお金を死に際に残さず、生きている内に使い切るかについて述べられた本。

お金は死んだら持って行くことが出来ず、人間が死を迎える時に一番貴重なモノはお金ではなく「思い出」と言う意味。人生で沢山の経験を積んで、楽しんだり、笑ったりを満喫するべきかが書かれている。

そう考えると青汁王子の分析も納得できる。お金の桁は違えども、自分が死ぬまでに1カ月にかかるマックスの費用がわかれば、無駄にお金を稼ぐ必要もなく、お金に対して不安になることも無い。「お金はそんなに要らない」とは、そのようなロジックなわけだ。

とは言え、老後の資金に不安を持つ人は多い。何があるか分からない・・・と、まだ見ぬ将来が怖くてしょうがない。

使いきれないお金を稼いでいる暇があったら、その分お金を使って思い出作りをした方が、あなたの人生にとっては有意義。果たしてそんな考えにシフトする日が自分には来るのか?働きアリの自分の生活ではまだ遠いかな・・・


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