出稼ぎに行くか?
日本では賃金のベースアップを含めた値上げ率が海外に比べて鈍く、20年前と同じような給料水準と言われています。
それに比べアメリカでは人手不足により、人気のない職種は給料を上げざるを得ない状況が続いているようです。
その代表的な取り組みで有名になったのはアメリカのウォールマートが長距離トラックドライバーに対して行った年収の引き上げ。
アメリカの長距離トラックドライバーの平均は56000ドル(2022年10月末現在の日本円で840万円くらい)と言われていますが、ウォールマートは勤務1年目の初年度の年収者に対しても110000ドルまで引き上げた。その額を2022年10月末の日本円に換算すると1650万円にもなるから驚き!日本で長距離トラックドライバーの年収はせいぜい500万円前後だろうから、その差は歴然。
私も30代前半に大型トレイラーの運転手をやっていた時期があり、トラックドライバーの大変さは身に染みて理解している。トラックはドでかい鉄のかたまりが走っているようなものだから、常に事故と向き合わなければならなく、自分の命はもちろん、人の命も簡単に奪い取ることができてしまう。
私が30代前半の時に運転していたのは大型トレーラーのタンクローリーという種類で、石油会社の元受け会社だったこともあり、規則が非常に厳しく、全然想像していた「気楽そうな仕事」からはほど遠かった。
タンクローリーを横転させると全国のトップニュースになるなど、責任の重さを常日頃から叩き込まれる。朝は3時出勤はあたりまえで、毎日規則正しい睡眠をとって体調は万全にしなければ、白昼の睡魔に襲われ大変なことになる。
それにしても、ウォールマートが提示している年収は1650万円。これだったら月給で137万円になり、少しくらい大変でも無理がきくかもしれない。
トラックドライバー以外でも、ワーキングホリデイを取得しカナダでウエイトレスをやっている日本人女性の月収が48万円になり、フルでバイトをしていた日本在住の時の2倍になった話も最近ニュースで聞いた。ウエイトレスで40万円を超すというのは、日本では現実的に考えられない。
まあ、それほど海外の賃金は目まぐるしく値上がりしていて、おまけに円安の影響もあるから、日本人が海外へ出稼ぎに行く。。。という現実もそう遠くはないかもしれない。
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