今日はアーティストを目指す方へ「まだ何も終わっていないよ」と伝えたい。

私自身が若いころにアーティストを目指して田舎から上京した背景を踏まえ、これからプロのシンガー、ダンサー、アーティスト、ミュージシャン、バンドマンなどで活躍したいと考えている方に向けてのメッセージ。

私自身は10歳でドラムを始め12歳でプロのミュージシャンになると決意。バンド活動に明け暮れ16歳で北海道から上京した。1997年にデビューし、プロのシンガーソングライターとして活動していたが2001年に音楽活動をあきらめてしまった。

しかしその後は会社員生活を経験したもの、自分にはやっぱり音楽しか生きる道は無いと痛感。2009年にDJの会社を起業。ゼロからDJをスタートし、今では日本最大のモバイルDJ会社（出張DJ）を運営、音楽業界にカムバックした。

今回はプロのアーティストを目指していた10代～20代の自分を振り返って、「こうすればもっとうまくいくよ」と当時の自分に投げかけたいメッセージでもある。

だからこの言葉を20代の自分に伝えたいのと同時に、これからアーティストを目指す方にとっても、間違いなく参考になる言葉だと考える。今苦戦をしているアーティストの卵達よ、まだ何も始まっていないし、終わってもいないんだよ。

アーティストの卵へ　3つメッセージ

1 初心を忘れないこと

いつでも初心の心を忘れず、その活動が楽しかった時のことを思い出して欲しい。毎日ワクワクしながら将来の夢について考えていた時期があるでしょう？

もし今の活動が楽しくないとしたら、何かが間違っている可能性がある。もし今取り組んでいる努力にワクワクを感じないのなら、時間を忘れて没頭していた初心の頃を思い出して、出来る限りその状態を再現し、方向修正をすればいいだけ。

自分の感情に従って、楽しいと感じる表現をしよう。最終的にはその取り組みを信じ、時間を忘れるほど没頭できる人間が勝利する。初心に感じた音楽への喜びを忘れない事。

2 考えられる限りの種はまいたか？

成功への道を目指した時、同様に大勢の他人も負けないように知恵を絞り努力をしている。今日できる上限一杯のことは達成できたかを一日の終わりに考えること。

長期プラン、中期プラン、短期プラン、1か月の目標、今週の目標、今日の目標、3時間以内にやる目標を持って、毎日行動すること。若い時はバイトをしながらアーティストを目指したり、とにかく時間が足りない。

タイムマネージメントを自分で管理して30歳になるまでは多少の無理をしてでも、その行動力を使って、出来る限り広い範囲に種をまきなさい。その種は確実にどこかで芽を出して実を結ぶ。そしてチャンスをつかむんだよ。

3 最後に絶対にあきらめてはいけない

どんなに才能があっても、あきらめてしまったら自ら戦いに終止符を打つことになる。逆にどんなに才能が無くても、あきらめなければチャンスをつかむ時期が必ず訪れる。

自分は2001年に音楽活動をやめてしまったが、同時期に活動していたアーティストであきらめなかった人が成功していく姿を目の当たりにした。（同時期に同じ土俵で活動していたケツメイシやキックザカンクルーの面々）

しかし最終的には自分も音楽をあきらめなかったことで2009年に別の形で再復帰できた。それが今のDJビジネスで11年も続いている。こんなわたしの場合でも小さな成果がでているのだから、あなたならもっと現実的な話だ。

結局のところ、最後まであきらめなかった人間が残ることを歴史上の偉人も証明しており、有名な話では

• ビートルズはデビュー前のオーディションで軒並み不合格だった。



• エルビスプレスリーはデビュー前後にラジオのショーで中傷され「トラック運転手に戻れ」とののしられた



• ケンタッキーフライドチキンの創業者、カーネルサンダースは40以上の仕事を転々とし、フライドチキンで成功をしたのが70歳を過ぎてから



• 中国最大のオンラインショップ、アリババを経営するジャックマーは過去に小学校2回、中学校1回、大学3回試験に落選。ハーバード大学は10回、その後の就職試験は30回も落ちている。

あきらめなければ、どんな形であれ次のチャンスが見えてくる。どんな形であれ自分の進む道が開かれる。

初心を忘れず、沢山の種をまき、あきらめずに毎日種に水を注いで育てること。すぐには叶わない夢かもしれないが、具体的にイメージし、考えられることは必ず現実化する。他人の評価を気にせずに自分を信じて。

そう、まだ何も始まっていないし、終わってもいない。

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