紀州のドンファン
毎月沢山の本を読みますが、まさか自分が「紀州のドンファン」を読むとは思いませんでした。この本を読もうと思ったのは好奇心だけ。しかし、読み進めていくとひとりの人間が残した生き様として非常に面白いストーリーだと感じました。
いまだに(2019年10月現在)彼の死については謎が多くマスコミはそこばかりクローズアップしています。77年に及ぶ彼の人生は第一にビジネス、そして稼いだお金を若い女性に使うという2つだけ、非常にシンプルです。
読む前は正直かなりバカにしていました。若い女性をお金で買うという情けない行動を堂々と出来る神経が謎でした。そもそもドンファンとはプレイボーイの代名詞。彼はモテないから女性をお金で買っていたわけで、そのニックネームさえも気に入りませんでした。
でも読み終えてみて、こんな人生もあるのか?と認められるようになったので不思議です。それは彼が戦後の貧しい時代に裸一貫から鉄くず拾いを始めて、総資産数十億を稼ぐまでになった背景が非常に商売人として面白かったからです。
人間がお金持ちになりたいと思う動機づけは、どんな理由があっても良いのです。彼の場合は明確で「若くてイイ女を抱く」それに尽きました。別に犯罪ではないので、いいんですよ。お互いに大人同士、誰にも迷惑はかけていません。それをとやかく言うのはお金を稼げない男で、嫉妬心を持っている情けない奴です。稼いでいる人は人が何をやっていても気にさえしないでしょう。
だからといって、自分は同じような道を選ぶことは絶対にありません。70才になっても異性に対して現役バリバリと聞くと羨ましいかもしれないですが、私だったらもっと有益な事にお金を使いたい。自分がこの世を去っても生きた証が残るようなことにお金を使えるのが私の理想です。
例えば最新の音楽設備が整った大きな音楽堂をつくるとか、自分が子供の頃に貧しかったので、国内の貧しい子供達のために財団を作るとか、もっとDJのビジネスを大きくして世の中にDJの仕事を増やすとか・・・お金の使い方を考えたら、ウキウキしてきりがありません。アイディアは豊富にありますので、あとはお金を稼ぐのみです(泣)
ちなみに、みなさん気になると思うので、この本の内容で少し突っ込んだ話をすると、彼がひとりの女性に一晩で使ったお金は40万と本の中で語っておりました。まずは名刺に1万円札を入れて渡し連絡が来たら食事に誘う。そして交渉に入るとのこと。
本のタイトルは30億で4000人なので、単純に割るとひとりあたり75万になるのですが、少し数字が盛られているのかもしれません。銀座のクラブでホステスを落とすよりも安くて合理的と書いてありましたが、なんのこっちゃ?って感じです。狙いは女子大生がターゲットだったようで、女性にしてみればオジいちゃんと同じ年?みたいな感じでしょう(苦笑)
そこでみなさんに質問です。
果たして40万の現金を渡されたら、あなたは割り切れますか?
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