仕事人の判断基準
「仕事人のワザ」って面白いと思ったので一言お話します。
わたしは仕事終わりにいつも散歩をするコースがあって、その途中に道路をはさんで右側と左側に似たような工務店があるんです。工務店同士が近くに並んでいるなんて偶然だとは思いますが、片方の工務店は店舗の前がキレイに片付けられていて、もう片方の工務店はいかにも適当な感じ。
そしてキレイな方は車の駐車も芸術的なほど寄せてあり、壁から2センチくらいギリギリのところまで寄せて、いつもピッタリ駐車しているんです。
↑こんな感じです。
店舗をキレイにしていて、駐車もこんな起用に停めれる方なら仕事も丁寧なのではないか?と私は散歩の度に思っていました。
昨日、事務所のドアが建付けの悪さから閉まらなくなり困っていたところ、例の工務店さんのことを思い出し、ネットで調べて電話してみたんです。「ドアが閉まらなくなった」私がそういうと「わかった、じゃあ後で寄ってあげる」とのこと。
2~3時間後に来てくれたのは、結構な年配(推定80歳くらい)のおじいちゃん。作業服が似合い、耳には鉛筆がささっている。さっそくドアを開け閉めしながら、手際よくドアを外したかと思うと、サクサクと作業をし始めました。
20分くらいでドアは信じられないくらいスムースに開け閉め出来るようになり、正直驚いてしまいました。こいつはマジシャンかと。
そして私が「いくらお支払いすれば良いですか?」と聞くと、「いや~、こんなんで金なんかとれないな」とひとこと。さすがにそれは申し訳ないので支払いをさせて欲しいとお願いすると「じゃあ1000円くれ!」とのこと。
後から考えると自分自身、なんてケチなんだろうと思いましたが、とりあえず2000円を渡すとニコニコと笑って「ありがと!また何かあったら言いな」と清々しくお帰りになりました。
私が散歩の途中で車の駐車状態から想像した仕事人の顔。まんざら間違った判断基準ではありませんでした。
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