ドリームプランから学んだこと
滑り込みで映画鑑賞へ、ウィル・スミス主演「ドリームプラン」。本日4月7日をもって上映が終了となるようです。
映画『ドリームプラン』トレーラー
世界最強のテニスプレーヤーとも称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を、ゼロからテニスのワールドチャンピオンに育て上げたテニス未経験の父リチャードが独学で作り上げた「計画書=ドリームプラン」にまつわる実話
例のアカデミー賞授賞式で主演男優賞を受賞し、クリスロックに平手打ちをかました話題のウィル・スミスが主演。これは映画館で見るべき作品。
例の事件に関しては、いまだに騒動が収まりませんが、私個人的にはウィルは全然OKかと。人間は理性が働いても、所詮感情に逆らえない生き物。
彼ほど影響力のある人物でさえも、奥さんの悪口と受け止めたジョークに対して感情が爆発してしまった。あの平手打ちも見事でしたが、その後に席に戻ってからの暴言も凄まじいNGワードの連発。本気で怒っている姿は人間界ならではのハプニング。
日本とアメリカの笑いのツボは全然違い、アメリカのスタンドアップコメディーは人の欠点をオモシロおかしく突っ込むのが文化。クリスロックはウィルの奥さんが病気であのようなヘアーをしていることを知らなかった。彼に悪気はなかったんです。
でもウィルは奥さんのことを絶対に馬鹿にされたくないから、、、その気持ちも理解できる。アメリカでは「こんな時代にも奥さんの為に本気で怒ることができる男」と一部で称賛さえされています。
それはともかく、映画ドリームプランは実話に基づいているだけあって人間ドラマが炸裂。姉妹を成功へと導いた父、そして黒人のテニスプレイヤーとして世代を超えて世界のトップに君臨していた姉妹。白人社会のテニス界で待ち受けていた苦難は映画の中だけでは描き切れなかったでしょう。
私の娘もテニスを真剣に取り組んでいた経験があり、私自身も毎週末試合を見に行ったり、練習に付き添ったりの日々でした。だから映画を見ていると何度も心にグッとくる瞬間が訪れました。それがこんなシーンでのこと。
それはビーナスに負けた白人の親が子供をりつけているシーン。わたしもこれと同じ親だったな~と悲しくなりました。今だったら、もっと上手く子供を勇気づけてあげられるハズですが、当時は自分も若かった。子供が試合に負けたのが悔しくて、子供に負けた責任を全て背負わせてしまい、勇気づけてあげることが出来なかった。
一方、ビーナスとセレナの父親リチャードはとにかく子供に自信を与える言葉を投げかける。「お前は最強だ」、「お前が世界を変える」と毎日毎日12歳の子供に真剣に話す姿。本来はこれこそが親の仕事なんです。当時の私の娘に対する態度は後悔ばかりが残ります。
テニスに関わっている人は絶対に共感できる、関わっていない親世代も家族物語として共感できる、そんな作品。久しぶりに映画を見て泣きました!
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