2022-10-27

Ann Dagg

先日、私が非常勤で勤めているカナダ大使館の講演会でカナダ人のキリン研究家、アンダッグさんが来日しイベントのお手伝いをした時のこと。

彼女の半生を描いたドキュメンタリームービーの公開と共に、実際に本人の生の声が聴ける素晴らしい機会になりました。

私はキリンという動物については、そこまで知識はありませんが、キリン研究家の第一人者としてアンさんは世界中の動物ファンの中では誰もが知る存在。2022年10月現在、89歳になるAnne Daggさんですが、キリンにかける情熱はまるで少女のよう。お話を聞いていると会場に参加された誰もが、彼女が放つ一言一言にときめいたでしょう

女性が地位を得るのが難しかった時代に生き、夢を打ち砕かれ、でもそれをバネにした生き様。キリンという動物に魅了され、研究を続け書き下ろした書籍は現代の動物研究者のバイブルになったことを考えると、彼女の残した功績はあまりにも素晴らしい。89歳になった今でも世界中を飛び回り、キリンという生態について人々に真相を伝え続けている活力に彼女のパワーを感じずにはいられません。

セミナーを聞いていて、個人的に心に残った言葉があるので、今日はその言葉を紹介しましょう。この言葉はキリンの生態についてではありませんが、彼女の人生観について得た人生哲学。誰にでも参考になる言葉だと思います。

障壁があった時は正面突破ではなく、迂回することで問題解決をすることも大事です

この言葉は彼女がキリンの研究を進めるうえで自身の身に起きた障害から得た結論でしょう。それは当時の女性差別だったり、世間からの非難だったり・・・正面から問題を解決するよりも、遠回りをしてでも問題を回避し、最終的には自分を大切にし、平和的に解決に向かうことの重要性を唱えた言葉だと思います。


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