アウトドアのウエディング
秋晴れが続く良い季節、ほぼ毎週のように屋外ウエディングの音響の依頼をいただいています。
これらの会場は元々ウエディングができる仕様にはなっておらず、BBQ施設だったり、キャンプ場だったりと様々。こういった会場に音響機材や映像機材を持ち込んでウエディングパーティーをできるようにすることが私の仕事。
通常のウエディング会場はすでに常設の音響機器がありますから、体ひとつあれば仕事ができますが、私がご依頼を受ける特殊なウエディングでは機材を全てを持ち込み、イチからセッティングをし、終わったらまた片付けるという作業の連続。本来の音響屋さんだったら2人~3人仕事なのですが、お客様のご予算を考えてできるだけ安くサービスを提供することを考えると、人件費は一番重く価格にのしかかる。だから頑張って一人で作業をする。
こういったことを10年やってきましたから、機材のトラブルや原因不明のピンチなど、たくさんの修羅場をくぐりぬけたことで技術を身に付けてきました。おかげで、ちょっとくらいのトラブルでは全然動揺しなくなりました。
どんな職人さんでも同じですが、知識よりも経験。勉強よりも実技が現場では役に立つ。自分で言うのもなんですが、私は誰からも音響の基礎を教わっていませんし、ましてやそういった専門学校に行っているわけもない。音響技術はインターネットで調べたり、YouTubeを見たりしながら全て知識を蓄え、あとは現場で大失敗をしながら学んでいきました。
そのために迷惑をかけたお客さんは星の数ほど。失敗の賠償として、もらったお金を返金したことも何度あることか・・・過去にありえない数の失敗ができたからこそ、今は自信をもって仕事に取り組むことができるんです。
だから私の下で働く若い子が失敗した時は、絶対に精神的に追い詰めるようなことはしたくない。失敗を怖がって失敗恐怖症になって欲しくない。もちろん同じ失敗を何度もするのは、ただのバカなので許しませんが、失敗することで学んで成長できることを考えれば、それを肥やしにしてもらい、あとは私が責任を取る覚悟をする、かなり怖いですけど・・・・それに、失敗されたお客さんはたまったものじゃありませんから、それは責任の重い仕事を適度に振り分けています。
秋のウエディングシーズン、2020年は屋外特集になっていますが、今日までで3週連続となり、来週も屋外が続きます。体力勝負ですが、最高のウエディングと言ってもらえるように体を張って頑張ります!
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