喜ばれること まちがい梨
私の住んでいる千葉県は海あり、山ありで食材の宝庫です。北海道には敵いませんが地元の美味しいモノが季節を通して楽しめる、そんな場所です。
私の家から車で45分くらいの地区に鎌ケ谷という場所があります。20年前くらいにその辺りに住んでいたこともあり、地図を見なくても車を走らすことができる場所とでも言いましょうか。
鎌ケ谷の農家では夏の終わりとなるこの季節に梨の収穫があり、ちょうど今が1年を通して一番忙しいシーズン。梨畑がある道端のあちこちで、袋詰めされた採れたての梨が販売されています。
その中に、もう何年も通っている梨農家があるのですが、今年は不作で全然収穫できなかったとのこと。話し合いの末、贈答用としては売ってもらうことができませんでした。私が察するに、その農家はこだわりが強いので、収穫した梨に自信をもって売ることができず譲ってくれなかったと感じます。
仕方ないので、いつもとは違う農家を訪ね、豊水という旬の梨を贈答用に5キロ×3ケースだけ分けてもらいました。やはりその農家も今年は不作だったとのこと。7月末まで日照不足が関係しているのだと思います。
収穫した梨を見渡していると、その中に青くて巨大な梨がカゴに入っていました。聞いてみるとその梨の正体は「香り」という比較的新しい品種の梨で人気があるらしい。私自身もその存在を知ってましたが、実際に食べたことはない。見た目から硬くて美味しくなさそうという偏見があったからです。
さらに店主に話を聞くと、この「香り」という品種はこの店が発祥とのこと。大きいものは小玉スイカくらいでスーパーでは1個1000円で売っているらしい。とりあえず試食用に傷モノでもいいので譲ってくれと伝え、家で食べてみることにしました。
ちなみに豊水は「これ持って行って家で食べて!」といって↓↓↓こんなに沢山タダでもらいました。ありがたき幸せ!
「香り」を初めて食べた感想ですが、ラフランスの味の濃さとリンゴのような風味、そして見た目の大きさから想像もできないほど食感が繊細。ずっと偏見で美味しくなさそうと思っていたことに後悔。大きいので女性なら1個食べたらお腹いっぱいになるでしょう。
この「香り」という品種は、まだ全国的に生産農家からの出荷が少ないようで、あまり市場には出回っていないそうです。収穫は9月から9月中旬くらいまでとのことで、希少価値が高い。地方発送の場合は5キロで7~8玉入りが4500円と安い梨ではありませんが、千葉からの贈答品としては喜ばれること間違い梨(なし)です。
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