2020-04-26

スゴイDJは〇〇〇〇である!

今日のトピックはスゴイDJの明確な基準について話をしたいと思う。

私自身は1988年~1993年にかけてニューヨークのナイトクラブで週7日間クラブ通いをした経験から、良いDJとそうではないDJの明確な基準を10代で覚えた。今はその時に培ったクラブ通いの経験から自分のDJプレイに生かすことができている。

当時80年代のニューヨークDJは例えハウスのDJでも時間帯によってはヒップホップやレゲエをプレイしていた。他の記事でもお伝えしたように、私自身は今では伝説となったLarry Levan のパーティーを体験できた数少ない日本人で、当時のDJ達が選曲する多種多様にわたるジャンルに圧倒された。また当時は後にエリートフォースとして世界的に活躍したダンサー集団(EjoeやVoodoo Ray)と週に2~3回のペースでストリートダンスの最前線を共にした。

当時を思い返すとダンサー達が集まるクラブにはひとつの傾向があり、ダンサーは曜日によってニューヨークのあちこちへ場所を転々としていた。それはダンサーは日々お目当てのDJを追い求め難民のようにクラブからクラブへ移動するということ。要するにダンサーに必要なのは箱のオシャレさやアクセスの良さではなくて、DJと音響だった。そしてそのDJはラリーレイバンから多大な影響を受けていたDJ Basilという人物。彼こそがニューヨークハードハウスの仕掛人だ。

このように自分もダンサーとしてクラブを転々とした経験から、踊り手がどれほどDJを重要視しているかに気づいた。

実際にダンサーの心理を心得ていないDJは非常につまらなく、30分もクラブにいると音の悪さや選曲のセンスに耐え難くなる。失礼な話だが、当時ニューヨークの14丁目にあったNell’sというクラブでテイ〇ウワさんが回していた時に何度か客として遭遇したのだが、全然つまらなく1時間も滞在することが出来なかった。確か金曜か土曜がテイ〇ウワさんで、火曜にお目当てのDJ Basilだったが火曜日のNell’sは比較にならないくらいの人混みで、一般の人が入店するのは至難の業だった。(例え有名な俳優でも店がそぐわないと判断した場合は入店を拒否されたほど)

数々のクラブを巡ってこの違いは何かを当時17歳の少年(自分)は考えた。その時に感じた素晴らしいDJ、スゴイDJの定義はこうだ!

  • 1日のパーティーの中に山あり、谷ありとストーリー性がある。
  • 選曲を通じて、そのDJが伝えたいメッセージを送っていること。(単にヒット曲をプレイするだけではない)
  • ダンサーが盛り上がるツボを押さえている。そして、その時間がやたらと長い。
  • ダンサーの足を止めさせてくれない。よって何時間居てもあきない。
  • つまりスゴイDJというのは、スゴイダンサーであるという結論。

    1980年代~90年代にかけて体験したナイトクラブ生活は、今の自分のDJプレイに大いに役立っている。

    ↓以下動画でも詳しく解説しております


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