パーティーDJにスクラッチは必要か?
一生懸命スクラッチの練習をしているDJへ、残念なニュース
2019年は281案件を請け負ったDJ会社の社長として、そもそもパーティーDJにスクラッチが必要か?という疑問に即答する。
まずは結論から:必要なし!
しかも全く必要ない。スクラッチが必要なDJはバトルDJのようなターンテーブリストと言われるカテゴリーのDJであり、パーティーDJには全くもって必要が無い。頑張って練習をしている人には申し訳ないが、そういうことだ。
ひとつ面白い例がある。DJ歴が長いというベテランDJと私が30分おきに交互でDJをしていた時の話をしよう。パーティーが終盤に入りお客さんは最高潮にヒートアップ、メチャクチャ盛り上がっていた時である。私はその状態で彼の出番につないだのだが、彼のとった行動に唖然とした。
彼は自分の出番が来ると、なんと流れを止め自身のDJスクラッチ・ショーを始めたのである。それまで軽快だったお客さんのステップは止まり、次々と皆の体が固まる瞬間を見た。誰もDJのスクラッチなんて聞きたくない。聞きたいのは皆が盛り上がり踊れる曲であり、DJはお客さんの足を止めないように楽しませることが最大の仕事。現場の主役は常にお客さんである。
もちろんセンス良くスクラッチで曲と曲をつないだり、イントロに軽くスクラッチプレイを乗せる程度はOK。しかしフロアの流れを止めてしまうようなDJの自己満足プレイを求めているお客さんはゼロ。ダンスフロアがヒートアップした状態をどれだけ長い時間作れるかがパーティーDJに求められる勝負所であり、DJの善し悪しを判断する基準である。
パーティーDJはスクラッチの練習よりも、盛り上がる曲が1曲でも多くプレイリストに入っているかが決め手だ!
動画でも詳しく解説しております↓
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