個室を確保したい理由
ここ数十年でLLCの発展以来、空の旅がバス料金と同様の価格になり遠距離移動がより身近になりました。わたしは普段、公共機関は使わずに、どんなに遠くても個室を確保できる車で移動するのが主ですが、先日国内移動の手段で飛行機に乗っていた時の事。
私は窓側の席で、隣に20代と思われる白人の女性が座っていました。そして、その隣には20代と思われる日本人の女性。お互いに顔見知りではありません。海外では飛行機でもバスでも、隣に座っている女性には話しかけるのが日常ですが、私は今回は少し迷って彼女たちに話かけるのはやめておきました。
出発の時間になり、飛行機が滑走路から飛び立つ瞬間。いつものことですが、あの腰がフワッと浮く感じがたまりません。
当時の天気は曇りで、離陸後は大気が安定していないためか飛行機が揺れました。私は気にせずタブレットで本を読んでいたのですが、ソワソワとした「気」を感じた。その「気」の正体は隣の女性からでした。どうやら、彼女は揺れて不安定な飛行機が怖いらしく、顔を見ると英語で「I’m Sorry. I’m just scared of swaying planes」(ごめんなさい、飛行機が揺れて怖いの)と言っている。
私は笑って「心配しなくても大丈夫だよ」と英語で伝えたのですが、彼女は本気で怖がっていました。その間も飛行機がドン!と音を立て上下したり、横揺れを繰り返したり・・・彼女の怯えた様子は増々エスカレート。すると、何が起こったか?
驚いたことに私自身も恐怖モードに入ってしまった。そう、彼女の恐怖感が伝染したみたいなのです。これには自分でもビックリ。人の感情というのはポジティブなこともネガティブなことも波動で伝わることは理解していましたが、今回の彼女の恐怖感は真剣そのもの。普段はチョー能天気な私の感情さえも「この飛行機は怖い」と揺らいでしまった。
すると、ここからが面白い。
その隣に座っていた女性が、とっさにカバンに付けていた手のひらサイズのぬいぐるみを外し、怖がっている女性に渡しました。彼女に渡す際にぬいぐるみを抱きしめるジャスチャーをしながら渡しました。恐らく英語が出来なかったので「飛行機が揺れて怖くなったら、このぬいぐるみを抱いて」という意味です。なんて優しい人でしょう。
それを横で見ていた私は、心がキューンと温まる。そして、その後に続くように飛行機の機長から日本語と英語でこんなアナウンスが流れました。
「現在フライトしている場所の大気が不安定なため、飛行機が揺れていますが、安全上には一切関係ありません」と。
ぬいぐるみとアナウンスのダブル効果でしょうか?怖がっていた女性は徐々に穏やかになり、彼女の恐怖モードは一旦解除となりました。すると不思議なことに、それを横で感じていた私のメンタルまで穏やかになってきた。
何が言いたいかというと、精神世界に関わるようになってから「人の発する気」に非常に敏感になってしまったということ。昔から他人が発するバイブレーションには敏感でしたが、今は比較できないほど感じやすくなった。
ヤバいヤツは「気」や「におい」で直ぐに判断できますし、そういった本能的な「察し能力」は近所のネコやカラスなど動物の方が人間よりも優れていることを発見したり。
しかし、人の「気」の影響をいちいち受けていたら生活しているだけでも大変。私が良い「気」を発する方になって、不要な「気」をシャットダウンできるよう、自分でコントロールできるといいんですが・・・やっぱり移動は個室を確保できる車に限る。公共機関の乗り物は苦手だな~
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