海外インセンティブ・パーティー
ここのところ、世界各国からインセンティブ・ツアーでのパーティーが非常に増えていると手応えを感じております。インセンティブ・ツアーというのは海外企業の販売部門などで成績優秀な社員に対して与えられる対価で、日本は現在人気の誘致国であることから、各国から観光客が流れ込んでいるという現状です。
インセンティブ・ツアーの最終日には、ほぼ確実にダンスパーティーがあり、そこで私の会社がDJを派遣するというご依頼が増えております。
これまでにアメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国、オーストラリア、インドなど、毎年新しい国が更新されております。そして先日はヨーロッパからポルトガルが追加されました。
ほとんどの場合は旅行会社さんからの直接のご依頼で、広告代理店さんなどを返してお問い合わせがあることも多々あります。今回は珍しく会場様よりお話をいただき、ありがたい事にどこからお話がつながるのか自分でも全く予想がつきません。
さて、知らない国のパーティーでDJとしてお声掛けいただく際は、必ず文化的な背景を知っておくことが必須となります。またその土地でどんな音楽が主流なのか、事前に調べておくとおかないでは、当日の仕事の差に天と地ほどの違いがある。
今回はポルトガルの方々ということで、ヨーロッパの中でも非常に歴史のある国。その国のフォークロア(日本で言う演歌のような)の音楽はもちろん、その国のトップ40ミュージック等、いまは調べればすぐにわかります。
またインセンティブ・ツアーに参加している多くの方は40代以上の方が多い傾向もあり、必ずとも世界的なトップ40がオンタイムで反応するとも限りません。そこが非常に難しく、各国の音楽事情は独自の交通規則のように暗黙の流れのようなものを感じます。
パーティーを始める1曲目というのは非常にポイントで、絶対に誰でも反応するだろうヒット曲をプレイし、できるだけ沢山のお客様をダンスフロアーに呼び込みます。この時点でダンスフロアーがある程度埋まれば、あとは反応を見ながら流れを作る作業。どの国の方もダンスは大好きですから彼らにとって良い音楽が続けば盛り上がりますし、続かなければ人がいなくなります。しかし、そこでDJが撃沈してしまってはお金をもらう資格はありません。
盛り返す方法はお客さんに聞きたい曲を聞くこと、それが一番手っ取り早い。最終的に英語圏以外の国は自国の言語で歌われた曲で盛り上がります。今回も最終的に盛り上がったのはポルトガル語のフォークロアでした。事前に20曲くらい用意していたのですが、たまたま勘でプレイした数曲が滅茶苦茶盛り上がり、自分でもびっくり。恐らくお客様も驚いていたと思います。(どうしてそんな曲知ってるの?って感じでした)
私に与えられた時間は90分だけでしたので、あっという間。最後はダンスフロアにいたお客様に囲まれ、たくさんの「ありがとう」と「笑顔」をいただくことができました。
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