あの世からのメッセージ
今朝は5時くらいに目を覚ましてしまい、なかなか寝付けないのでアマゾンのキンドルで適当な本を選び読書の時間として活用することにした。
あまり深く考えずに選んだ本でしたが、きこ書房が出版元だから内容は外さないだろうという軽率な考えでピックアップした1冊。しかし、これが読み進めていくうちにバカ面白くなり260ページを一気読みする羽目になった。その本がこちらです。
なんと、この著者は20歳でうつ病のため自殺をして2009年にこの世を去ったアメリカ人の青年で、この本は彼があの世から書き下ろした一冊。これだけ聞くとワケが分かりませんね。
彼が自殺をしてからの家族との関係、特に母親との関係を赤裸々に綴っており、死後の世界についての衝撃的な事実が細かく書き下ろされていて、恐らくこれらの証言は全て事実だと推測できる。
個人的に驚いたのはキリスト教国家であるアメリカで、東洋的な輪廻転生の考え方が大っぴらに明かされていること。これではキリスト教指導者の立場はどうなるのだろう?自殺なんてしたら地獄へ落ちるのではなかったか?キリストが人々の罪のために自分の命を捧げたことは無駄だったのか?などなど・・・
その反対に、私たち日本人にとっては神道的な考え方が至るところで表現されているので、肌感覚的にしっくりくる。全ての人に宇宙が宿っていること、生物や動物などには心があって、全ての生命はひとつにつながっていること、魂は永遠に続き輪廻転生を繰り返すこと。そして、特に最近よく聞くようになったエネルギーと周波数(波動)の話も頻繁に出てくる。
彼は死後の世界でスピリットガイドとして人間の役に立つために働いている。特に自分と同じような自殺願望のある人間を自殺から引き留めることを主な仕事とし、母親のブログやYouTubeを通じて死後の世界から霊能者を通じて様々なメッセージを送っている。
私が特に面白いと思ったのは、日本で言うところの守護霊の話。
亡くなった人は「魂レベル」に合わせてエネルギーの周波数が上がり、人間を助けるために著者のようなスピリットガイドや天使になるのだという。それを伝えている文章が以下。
スピリットガイドの役割は教育すること。つまり先生役。助言はできるけど、人間の人生を変えることはできない。 それに対して、天使は求められれば介入が可能だ。守護天使は求めのあるなしに関係なく、介入できる。そして大天使は、かならずではないにしろ基本的に、人類に必要なバランスをつくり出すという、スケールの大きな仕事を手がける。
この説明に付け加えると、最もレベルの高い「大天使」は世界で起きている戦争や飢餓など、人間の気付きに必要ならば中立的な立場で継続を判断しているとのこと。「人類に必要なバランス」とはそのような意味を持っている。
最後に、この本が売れることにより自殺を美化するようなことは決してあってはならない。この世に生きているよりも、あの世に行ってラクになる道を選んでは意味がない。「自殺は解決策にならない」と、この本の冒頭に明記してあることを忘れずに。
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