起業はギャンブルか?
起業の成功率については所説のデータが存在しますが、中小企業庁が2006年にリリースした統計によると、個人・法人にて起業し10年後まで続いている確率は約26パーセントになります。逆に言うと75パーセントが何らかの理由で廃業をしている計算になる。
また若い時期から起業して成功体験を持っている人は、例え途中で失敗をしても、這いあがってこれる確率が高い。
起業で成功と言っても最終的には情熱、行動力、体力ですから、若ければ若いほどやり直しが効くわけです。
フランスの哲学者、アランは次のような名言を残している。
『金儲けの上手い人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている』
この言葉は個人的に腑に落ちます。要するに財は自分の頭を使って築くということ。資本が少なくてもやり方は何通りもあるし、もちろん資本が沢山あれば大きなビジネスにも挑戦できる。
しかし、どんなビジネスも基本は小さくスタートして、大きく育てるのが大前提。商売の元金が作れないから起業できない・・・と言うのは、ただの言い訳に過ぎない。
それを物語るかのように阪急電鉄の創業者、小林一三は以下のような名言を残しています。
『金がないから何もできないという人間は、金があってもなにも出来ない人間である』
商売や起業というのは、自分のチカラで行き先をコントロールできるギャンブルのような要素があるのも確か。宝くじよりは断然勝率が高いし、「運」を自分の情熱や行動力でカバーできる面がある。
そしてギャンブルと似た要素というのは、起業にもリスクが付きまとうこと。ギャンブルもつぎ込んだお金が消えてしまうリスクがあるし、起業も同じくつぎ込んだ時間とか投資が無駄になる可能性がある。
でも、そのリスクを恐れているくらいなら起業なんてしないで、会社で雇用されている方がマシだろう。安全策を選べば失敗した時の苦労は避けられる。
矢沢永吉の名言でこんなのがある。
『1のリスクしか無い事はしない、10のリスクがある事をする。達成すれば10の成果がある』
今までに起業で成功してきた人間は一人残らずリスクを恐れずに選んできた人たち。起業家にとって「リスク」とは切っても切り離せないパートナーのようなもの。リスクがデカいほどリターンも大きい。
矢沢永吉の言葉通り、1のリスクには1のリターンしか価値がなく、5のリスクを冒せる人は5と同じ価値のリターンが戻ってくる。10のリスクを達成すれば、正確には10ではなく、それ以上のリターンが待っている。
ギャンブルよりは遥かに成功率の高い起業のリスク。わたしは誰でも人生に一度くらいは試してみる価値があると思う。例え失敗しても命まで奪われることはないのだから・・・
そんな自分も個人事業主から起業して、現在14年が経過した。もっとリスクを恐れずに大きな夢に取り組まないと、この先に大きな展開は見込めないことくらいわかってる。だから自分はこの先も恐れずにリスクを選ぶ人間でありたい。
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