2011-09-26

Juke Box DJ

私が現在懸命に取り組んでいるモバイルDJ というお仕事はDJ としての音楽的な知識と音響としてのエンジニア的な部分を半々に抱えています。以前パイオニアの商品開発の方々にも言われましたが、これでメシが喰えているのは日本で唯一私のところだけの気がします。これはとてもありがたいことで、今のところ目立った競合もいないので独占状態です。仮に誰かが同じことをやろうとしても、正直言って厳しいでしょう。音響の部分はクリア出来ても、音楽の知識は1年や2年じゃ到底現場に対処できません。

何故なら以前にもブログで書きましたが、箱付きのDJ と違い、日々変わるご依頼先がいつも同じ音楽を求めていると限らないからです。私個人的なDJ スタイルはアメリカのヒップホップを最も得意としていますが、要望に応じてはクラッシック音楽も即座にプレイできますし、子供用の音楽やジャズ、ボサノバ、オールディーズ、ソウル、レゲエ、ラテン等々何でもありです。

先週の出来事、何も知らされずに指示されるがままに向かったパーティーでのこと。アメリカ人が50人ほど集まったそのパーティーではジョークボックスのごとく至難のリクエストが待ち構えているとも知らず・・・

まず、そのパーティーが軍の昇進式だった点で大きな一撃をくらいました。何も知らされていなかったので、ジーンズとシャツ姿というチャラ男風な姿に恥ずかしさ。スーツはいつも車に積んでおいた方が良いですな。仮に靴がスニーカーでも何とかなるもんです。

第二関門。「アメリカの国歌」を持っているか?これも偶然大丈夫でした。データーではなく、何故かCDを持っていました。大三関門。ディナータイムにその部署のボスらしい人物が来て「Toby Kiethを持っているか?」と。縦社会のボスが言うことは絶対です。普通の日本人だったら絶対知らないToby Kiethですが、私は持っていました。よし!

第四関門。「LMFAOのShotsは持っているか?」当たり前です。逆にこれを持っていないDJ は今すぐDJ 職から身を引くべきです。その直後の第五関門。「エリック・クラプトンのWonderful Tonight でスローダウンせよ。」え!?これから盛り上げるんじゃないの?と戸惑いながらもプレイ。アメリカ南部の方が多かったらしく、その後もそちら方面のリクエストを多くいただきました。そしてこの日最大の難関。「ハウリング・ウルフを持っているか?」これには驚きました。。。が、持っていました。正直、リクエストをした相手の方がビックリしていました。だって、マイナーな60年代のブルースですよ。持っている方がおかしい。

ということで、大絶賛だったこのパーティー。誰もこの引き出しの多さを褒めてくれなかったので、自分で褒めておきます。エライ!

おまけショット

数年前の誕生日にいただいたワインが部屋の片隅から出てきました。カッペラーノというイタリアのワイナリーが作った最高級のバローロ。温度管理が出来ていなかったので、まだ美味しさが保たれているか不安です。2000年のバローロは評価が高く、カッペラーノ氏もこの世を去ったのでとても貴重な1本。何だか、もったいなくて飲めません。

 
 
 


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