幸せという現象はない
私が大好きな小林正観さんが語った哲学に以下のような名言があります。
「宇宙には不幸という概念はない。ただ、そう思う心があるだけだ」という内容。
彼は2011年10月に亡くなりましたが、晩期には上記の名言が更新され、以下のような言葉が足されました。
「宇宙には不幸という概念はない。ただ、そう思う心があるだけだ。そして、宇宙には幸せという概念もない。ただ、そう思う心があるだけだ」と・・・
要するに人間が地球上で人生を送る中で、不幸や幸福は存在しない。本人が「私は幸せだ」とか「私はなんて不幸なんだ」と決めているだけに過ぎないということ。
例えばタバコが好きな人が食後に一服を入れて「あ~、食後の一服は幸せだな~」と感じていたとします。しかし、全く同じ環境であっても、タバコが嫌いな人にとっては、食後にタバコの煙が自分の方に漂ってくると嫌気がさします。全然幸せなんかじゃありません。
または、海の好きな人が船に乗って風を切って海上から見える景色に「幸せ」を感じていたとします。しかし、全く同じ船に乗り合わせた人が船酔いをしていたとしたら、その人は苦しいだけ。全然幸せなんかじゃない。
何を言いたいかというと「幸せ」という感覚は100人十色、全く違う価値観であって、これをやれば必ず幸せになる、という方程式は無いということ。その人の「幸福」はその人が決めるんです。だから、何に対しても「ありがたい、幸せだな~」と言っているだけで、その人にとっては幸せになれる。だったら、何に対しても感謝して「幸せだな~」と感じる感覚を養った方が、人生は何倍もお得に生きていける。
100万円あったら幸せだな~、と無いモノに対して追い求めるのではなく、今あなたの財布に入っている5000円札に感謝してみる。ディオールの最新シャツが着れたら幸せだな~じゃなくて、今あなたが着ているユニクロのシャツの温かさに感謝してみる。
今、自分が置かれている状況をじっくり観察すると、自分がどれだけ恵まれた環境に存在しているかを自覚できるハズ。「幸せ」というメガネを通して世の中をよく見てみると、自分はどれだけ幸せなのか実感できると思うんです。
あなたを生んでくれた親、周囲で支えてくれる人、日本の四季、太陽、風、水、パソコン、漫画、映画・・・私たちは、数えたらきりがないほどの幸せツールに囲まれて生きている。
夢を叶えたり、手の届かない目標を達成することが幸せではない。最高の幸せとは、今自分の置かれている現状に感謝し、生きているその瞬間を永遠的に「幸せ」で満たすことだと思います。
しかし、こんなにスゴイ内容のブログ記事を書ける自分って、幸せだな~~
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