Randa Kamel Workshop
先日お声がけをいただいた仕事で感激をした出来事があったので紹介します。RAQS Tokyoさんからお声がけをいただきました。
ご依頼はイベントの数日前でしたが、私のスケジュールがたまたま空いていたのでOKをしました。というか、お金を払ってでもやってみたい仕事でした。
ご依頼の内容はエジプトから来日をしているベリーダンスの講師、Randa Kamelさんを招いたダンスのワークショップを開催するにあたり、初めて使う会場なので音響システムが正しく作動するか心配とのこと。
Randa Kamelさんには2021年に大変お世話になりまして(正確にいうと彼女のバンド)私が監督を務めたダンスビデオの音楽を担当してくれました。
↓こちらの音楽
彼女には強力な仕事上のパートナー、タブラ奏者のKhaled Badawy(通称ハリードさん)のバックアップがあり、彼も一緒に来日。世界のトップダンサーであるランダさんのベリーダンスには度肝を抜かれますが、それは影で彼女のダンスを支えているハリードさんの存在も大きい。
この日の私は彼らの真横で音響オペレーターとして1日を過ごしたのですが、至近距離なだけに、そのすごさをバシバシ肌で感じることが出来た。
そして、このワークショップの仕事を通して驚いたことがあります。決しては笑い事ではないのですが、参加者の中には日本のトップベリーダンサーがランダさんのレッスンを習いに来ている。ところがランダさんの教える振付に全然ついて行けず、てんてこ舞いになっている。普段からよく知っているプロのダンサーがトホホ状態・・・・よく知っているダンサー達なだけに、衝撃の光景です。
私自身もエジプト人ダンサーのベリーダンスショーはステージで何度か拝見したのですが、ランダさんのダンスを至近距離で拝見するのは初めての出来事。リズムの取り方、体の柔らかさ、股関節の自由度、音楽に対してエモーショナルな表現など、どこを切り抜いても今まで見たことのないレベル。そして、それを影でしっかりと支えているタブラ奏者のハリードさん。決して出しゃばらず、わき役に徹し、時にチカラ強く、どこまでも優しい。。。。こんな太鼓奏者は見たことがない。明らかに格が違います。
右:ハリードさん 左:Jobow
最後にランダさんは、ひとりひとりのダンサーに丁寧に話しかけ、ベリーダンスのことをもっと知って欲しいと私たちのようなガイジンに一生懸命に説明をする。ライフワークとしてベリーダンスの普及に努め、世界中のダンサーに愛を持って接している姿は人間性の素晴らしさ、その切実さは私の心臓を貫通しました。
普段から世界中でこのような活動をしている本物のアーティストに触れた貴重な体験。これは一生モノの宝です。
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