2019-12-26

Go Back to My Roots

今年のクリスマスは仕事を後進に任せて私は地元北海道に帰省することにしました。この時期に北海道に来ることは稀で、いつもは2月のオフシーズンに1~2週間ほどお休みを取っています。

急に予定を立てたため、地元旭川までの飛行機のチケットが取れず新千歳空港に降り立ちました。そこで思いついたのですが、ローカルの電車(当時の北海道民は汽車と言っていた)に乗り、札幌から旭川までの各駅電車を楽しみながら帰ろうかと。

時間は余計にかかるのですが、ゆったりとした時間の流れを楽しんだり、北海道ならではの景色を楽しんだり。途中で乗り込んでくる田舎の学生達の会話が聞こえ、ほのぼのしたり。東京の東西線のラッシュ時を体験している私にとって、この電車の旅は異国文化の体験と言っても過言ではありません。

北海道はアイヌ文化の影響や名残りを受けているので、いまだに読めない地名がたくさんあります。アイヌ民族は文字を持たない文化(世界のインディアンのほとんどは文字を持たない)だったので、アイヌ語で呼ばれていた地名が漢字の当て字で表記され、その結果全然読めない現象が起きているんだと思います。

私自身は16年間しか北海道に住んでませんし(東京の方が長い)、尋ねる人も今はBiological Fatherしかおりませんから、わざわざ帰ってくる理由もないわけです。では何故帰るのか?

それが今回の旅で分かったのですが、自分自身の原点回帰の場所がここだからです。

16歳まで育ったこの場所に帰ることで、純粋だった自分の思考のゼロベースを確認することができ、余計な考えを削ぎ落して裸の自分を見つめ直すことができるからだとわかりました。

まあ難しい説明を抜きにしても、単純に北海道って日本の中でも素晴らしいところですしね。

そして今回はクリスマスイブに滞在していることもあり、前回のブログで紹介した幼少期に過ごした教会のミサに参加することができました。もう何十年も経つというのに幼少期に覚えた讃美歌は覚えているのもです。自分の口からスラスラ出てくる歌詞の数々には正直驚きましたが、当時は意味が分かってなかったので、何十年も過ぎた今になって初めてわかったこともありました。

あとは旭川に到着して一番最初にしたこと。それは旭川ラーメンを食べることです。関東であの味は体験できないので、これはいつものお約束です。

雪道の運転もこなれた明日、関東に戻りますが、もう少しだけこのゆっくり流れる時間を楽しみたいと思います。


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