コロナのパンデミック様へ
数年前のコロナパンデミックで世の中は激変しましたが、私の会社は良い意味で変化に順応できた会社だと自負します。
特にイベント関係の会社は仕事が止まり倒産に追い込まれたり、小規模の音響屋さんやアーティスト、テクニカルな人材はメシが食えないことで、この仕事から撤退を余儀なくされました。食いつなぎにタクシーの運転手とか警備員などのバイトをしながら、その収入で生活を支えていたという知人も沢山いたくらい、みんなみんな苦しかった。
私も当時は先が見えないことで不安はありましたが、このパンデミックはいつか必ず終焉を迎えると信じていたので、イベント関係者やアーティスト、舞台技術者に向けて「絶対にあきらめないで。いま人々は芸術に飢えているから、コロナ明けには必ず飢えた人が戻って来て忙しくなる、芸術は絶対に無くならない。音楽やアートは心の豊かさを養うことが出来る唯一の手段。絶対にやめるな」と言い続けてきた。
そして数年経過した今、みなさんお分かりのように、現在ではマスクを外した人々は情熱の傾くままにイベントに出向き、コロナの感染者が増えようが増えまいが、そんなニュースはどうでも良し。イベント屋は忙し過ぎて人材不足に悩み、アーティストは舞台を披露する場所の予約が全然取れなくなった。コロナの時とは違った意味で(つまり過熱し過ぎて)コンサートがやりたくてもできない状況になってしまったんです。
私もここまで忙しくなることは想像をしていなかったので、昨年は人材不足に悩まされました。仕事を受けたくてもスタッフがいなくて受けれない・・・という状況に陥ってしまった。2023年は多くのご依頼者に仕事をもらってはお断りをする、という残念な事態が多々発生した。
そんな中でも私の大好きなスタッフはコロナ真っ最中から我慢してついて来てくれ、何もサポートできない無力な会社を支えてくれた。
↑こちらの写真は数日前に行った会社の2024年新年会。
遠方に住んでいるなどの事情で来れなかったスタッフもおりますが、ほぼ全員喜んで参加してくれた。いつも世話になっているスタッフには20年越えの音響技術者、ウエディング音響のスペシャリスト、クラッシックの演奏家などが在籍。小規模ではありますが、お互いがお互いを尊重しながら日々の仕事に責任を持って取り組んでくれています。
そして何を隠そうコロナで一番変化をしたのは自分自身であって、これまでの私の態度は「そんな仕事もできないならとっとと辞めちまえ~」みたいなノリの人間が「お願いしますから私を助けて下さい」というスタンスになった。その理由については長くなるので割愛しますが、とにかく自分に優しくなって、他人にも同様に優しく接することで、人が離れなくなった。会社から離脱するスタッフがいなくなったんです。
このような素晴らしい変化がもたらされたことを考えるとコロナのパンデミック様には個人的に頭が上がらない。自分を成長させてくれる機会を与えてくれたんですから。
2024年も私が主催する会社、ソウルピーナッツ・プロダクションズはこの顔ぶれでみなさまの音楽演出のお手伝いをさせてもらいます!
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