2021-08-17

監督の仕事とは?

今週金曜日に撮影を迎え、ここ1カ月間は全ての仕事をスタッフに振り分けてきました。

全ては今回の作品作りに集中するため。メールやミーティングも極力最小にし、とにかく他の仕事を入れずに目標に向かってきたわけです。

今回制作する映像は自分自身のプロモーションも兼ねており、どこかから収益をあげれるわけでは無いので、全てが出費で収入は無し。まさに新しことを始めるための投資。映像制作は沢山の人が関わっており、今回はみんなに頭を下げて通常価格よりはるかに安くプロの仕事を依頼してます。

「あなたのためなら仕方ない」と、皆さん快く引き受けてくれることは何にも代えがたい言葉で感謝しかありません。逆に考えると、自分だったらこんな値段で引き受けるだろうか?と考えますが、何か面白そうな魅力を感じてもらえない限り、自分の時間を安く提供することは出来ない。みなさん、各分野のプロフェッショナルですから・・・

今回の経験は自分のポッケから毎日お札がヒラヒラと飛んでいくのを目の当たりにし、真剣にならざるを得ない状況。「映像監督の仕事って何だろう」ってマジで考えるきっかけになりました。今から話すことは映像に限らず、監督と名の付く仕事をしている人に共通の任務かもしれません。

それは自分の考えていることや想像していることを最大限に膨らませ、関わってくれる全ての方へ正確に伝えること。どんなに小さい担当でも、どんな脇役でも、2番手のアシスタントにでさえ自分の気持ちを正確に伝える。もちろん最大の敬意を払ったうえで。

結局のところ船の乗客は人間ですから、気持ちがひとつになれば、荒波を超え個人の能力をはるかに上回る仕事ができる、それを痛感した経験となったんです。

熱い想いを自分の中に閉じ込めておくんじゃなくて、それを右手、左手、四方八方へ発信すること。それがプロジェクトをまとめるには不可欠であり、現場監督の任務かと感じます。

ここ数週間は事務所とスタジオの往復で、右脳をガンガンに使っているせいか、普段よりもお腹がすく・・・これって関係あるんでしょうか?


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