コロナ禍のウエディング
週末になりますと、相変わらずウエディングの音響の仕事であちこちへ行きます。
コロナでイベント関係は全滅ですが、ウエディングに関しては需要が減りません。そこはありがたい。
最近、年齢を重ねるごとに他人のはずであるお客様のウエディングを担当していても、妙に感動してしまう。私達のようなサービス関係の仕事はウエディングでも事前にお客様と顔を合わせる機会が少なく、通常はプランナーさんがお客様と対面でやり取りをします。
だから、プランナーさんは何度も対面しているので、本番は特に感情が入りやすい。だから時々プランナーさんが泣いているのを見かける。これは理解できる。
ウエディングと言うのは人生の節目でもありますから、式を挙げる本人や両親が感極まってしまうのも理解できる。でも、その日に初めて出会う音響屋さんが感極まって涙を流すのは、ちょっとおかしい。じゃあ、私はおかしいのでしょうか?
まあ、自分の感情は抑えきれませんから、それは放置して感じるままに自然に振る舞うのが良いのですが、やっぱり涙を流すのはどうなんだろう・・・
何故泣きたくなるのか?自分でもわからない。若い新郎新婦に対して親側の気持ちを察するから?新郎新婦と自分を照らし合わせて、似た境遇を思い出すから?いや、それはどちらも違う。
多分ですが、ストーリーそのものが素晴らしいからだと思うんです。二人のストーリー、フィクションとかドラマじゃなくてそこで起きているリアルストーリー。
結婚式は新郎新婦が作るんですが、そこに友人とか仲間とか両親とか先輩とかが集まって2時間のウエディングにストーリーが出来上がる。たったの2時間ですが、そこらのテレビ番組に負けないほどのリアルストーリー。
これが面白くて、笑えて、切なくて、感動して、泣けるのだと・・・
特にコロナ禍でウエディングを決行するお客様は、結婚式当日しかり、当日を迎えるまでに様々な葛藤と戦います。「本当に皆を呼んでもいいのだろうか?」、「そもそも皆来てくれるだろうか?」、「当日クラスターにならないだろうか?」、「親や職場に迷惑をかけないだろうか?」などなど心配は尽きないようです。
しかし、こういったお客様全員に共通している出来事があります。それは最終的に誰もがコロナ禍でも結婚式を挙げて良かったと感じていること。この結論に関しては100パーセントの方が最後の挨拶で同じことを述べているのを耳にします。
だから、コロナ禍で結婚式の開催を迷っている若いカップルは絶対にプレッシャーに負けないで欲しい。最後に笑い合えるのは2人、そうアドバイスを送りたいんです。
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