2014-12-10

Colors

私が17歳の時1988年、アメリカに渡る直前のことですが、本土では「Colors」という映画が上映され全米で問題作とされていました。内容ですがLAに実在するギャングと人種差別について扱ったテーマで、当時としてはタブーとされていた題材に触れ、日本でも注目されていたので映画館へ見に行った記憶があります。映画館を出て、正直ビビリました。これから自分が向かう土地で毎日こんなことが起きているのかと考えると、独りで渡米するのが恐ろしくなりました。渡米した後も映画のトラウマがしばらく消えることはありませんでした。

実際にアメリカに住み、数年間が経ち、周りの環境にもかなり慣れていました。家賃など個人的な経済理由もあり、黒人音楽のルーツを探るためにも91年にニューヨークのハーレムに引っ越しをしました。しかし、その直後のこと。ロドニーキングという黒人男性が白人警察にめった打ちにされたビデオが全米中に流れ、各地で暴動がおこりました。もちろんニューヨークにも飛び火し、街中が怒りのムードで溢れていました。もちろん、知らない黒人は私を見るなり「なんでお前がハーレムにいるんだ?今すぐ出ていけ~」と文句をぶつけました。今と違い、当時のハーレムはかなり荒れていましたから、仕方ありませんが。

今のアメリカは分かりませんが、当時の自分の立場はどちらにも属しておらず、生活をしている中で厳しい環境だと感じていました。白人ではない、もちろん黒人でもない、非スパニック系でもなく、中国人でもない。ほとんどの人種にはコミュニティーが存在し、そこに属していることで当時はある程度守られた生活を営むことが確立されていました。アメリカに住んでいると肌で感じてわかるのですが、私たちの様な第三世界の人種で、しかも経済的に余裕が無い場合は、「人種」という壁により日々ツライ経験をすることがある。

そうなんですよ。ここのところ連日テレビで報道されているアメリカの「人種問題」を聞くと胸が痛くなります。オバマが大統領になっても、昔と何にも変わっていないじゃないですか?当時からこのような問題は日常茶飯事的に起きていましたが、まさか今でも平然と差別がまかり通っていることを考えると、大好きなアメリカが残念に思えて仕方ありません。人を殺しても裁判にすらならないなんて、意味が全くわかりません。根深い人種問題に今後解決の糸口は見えてくるのでしょうか?悲しい問題ですが、「愛」が「憎しみ」に打ち勝つ日は来ないのでしょうか?

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人種問題はありますが、ホリデイシーズン到来により、日々アメリカ人のパーティーにはDJとして携わっております。ここにきて特に「N」ワードには敏感になっています。先日、エンターテイメント部からも厳重な注意が促されました。この日も私がプレイした曲に一言「N」ワードが入っており、急いで曲を変えましたが、手遅れでした。(人が飛んできて注意されました)

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タイ大使公邸にて王室来日の際に音響 & DJをさせていただきました。まさかの環境でした。

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大好きなとがわちずこさんのジャズライブにてJazz DJを担当させていただきました。実はアナログのレコードに、全然慣れていません。デジタル派の現代っ子ですから・・・

 
写真はボーカルのとがわさん、そしてドラムにファイトイッパツの渡辺裕之さんなど。
 

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AyameさんプロデュースのウエディングにてDJを担当させていただきました。授賞式をコンセプトに人間オスカー像も駆けつけました。みんながハッピーな最高のウエディングでした!

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